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イスラエルのテルアビブで2018年に創設されたTrigoは、人工知能(AI)やコンピュータビジョンなどの技術を活用したレジレス店舗ソリューションを開発するスタートアップ企業である。

・商品を手に取って退店すると自動精算されるレジレス店舗ソリューション

人工知能とコンピュータビジョンを活用したイスラエル発のレジレス店舗ソリューション
Trigoのレジレス店舗ソリューションは、天井に設置したカメラで店舗のフロアをモニタリングし、その環境を三次元画像にしたうえで、利用者が買い物をしている間、すべての物体の動きをマップ化。

独自のアルゴリズムとニューラルネットワークによって、利用者が手に取った商品と数量を特定する仕組みだ。

利用者は、レジ待ちしたり、自身のスマートフォンで商品のバーコードを読み込むといった手間なく、店内で欲しい商品を取り、そのまま退店するだけで、自動で精算される。

レジレス店舗の先駆的存在である「Amazon Go」やブラジルの「Ame Go」など、コンピュータビジョンや人工知能などを活用したレジレス店舗が広がりつつあるが、Trigoのレジレス店舗ソリューションは最大5000平方フィート(約464平方メートル)の店舗に導入できるのが特徴だ。

・イスラエル最大のスーパーマーケットチェーンと提携

Trigoは、2018年11月、イスラエル最大のスーパーマーケットチェーンShufersal(シュファーサル)との提携を発表。

今後5年間で、Shufersalの280以上の店舗にTrigoのレジレス店舗ソリューションを導入する計画だ。

2019年9月には2200万ドル(約26億600万円)の資金調達にも成功しており、欧米での事業拡大を目指す。(文 松岡由希子)

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