阪急阪神不動産株式会社、株式会社フォーシーカンパニー、株式会社ビットキー、彩都建設推進協議会の4者が「彩都スマートシティコンソーシアム」を設立。
大阪府北部の箕面市と茨木市にまたがり2004年にまちびらきした「彩都」においてテクノロジーを活用し、より安心・便利なスマートシティを目指していく。
ニュータウンのアナログな手続き
「彩都」は、会員制コミュニティ組織「彩都スタイルクラブ」を中心にマンション共用施設の相互利用や会員専用ポータルサイトの提供など住民主導のコミュニティ形成を行ってきた。
そのなかで、共用施設利用時の対面での鍵のやりとりや利用料金の支払い、施設利用後の清掃点検を紙でチェックして提出するなどアナログな手続きが継続されている。
そこで、「彩都」に残るアナログな部分をテクノロジーを活用することで進化させ、スマートシティとして新たなライフスタイルを提案していくため同コンソーシアムが設立された。
まずはマンションエントランスの顔認証
「彩都スマートシティコンソーシアム」の計画は、「彩都」が有する共用施設や提供するサービス、そして会員組織やポータルサイトなどのコミュニティ基盤とテクノロジーを組み合わせ、スマートシティへのアップデートを図るというもの。
手始めに、阪急阪神不動産が分譲したマンションなどにおいてエントランスの自動ドアを非接触で解錠できる顔認証システムの実証実験を今月から開始する。また、各戸の玄関扉にスマートロックを設置し、家事代行など外部サービス事業者にエントランスおよび各玄関扉の時限パス・ワンタイムパスを発行することで、不在時や非対面・非接触でのサービス利用を実現していくとのこと。
同実験の要となるのがビットキーの技術。ビットキーはこれまで「レジデンス向け顔認証ソリューション」や、家事代行「CaSy」と連携したサービスなどを展開してきた。同社の技術を活用すれば、スムーズかつ安心・安全なロックシステムが実現するかもしれない。
今後は2025年開幕の大阪・関西万博に向けて、モビリティや決済サービスなどとの連携を含むサービス拡充を検討しているとのことだ。
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