2019年設立の米国スタートアップHexは2024年5月29日、データチームと技術的な専門知識が少ないドメインエキスパートが共にデータを探索するためのE2E(エンドツーエンドの略:通信を行う利用者同士、または両者を結ぶ経路全体)のノーコードワークフローを発表した。

この新機能により、技術的な知識が少ないビジネスユーザーが、データを利用して複雑な質問に答えられるよう支援する。

技術レベルに関係なく、データが簡単に操作可能に

コード不要で、専門知識が少ない人も簡単にデータを探索。Hex...の画像はこちら >>
Hexはデータサイエンスと分析のための共同作業用ワークスペースを提供しているテック企業。これまでReddit、Notion、Brex、Anthropicなど1,000社を超える組織に、自社のワークフローを提供してきた実績を誇る。

高度なデータツールのほとんどは、ピクセルパーフェクトなダッシュボードを中心に設計されており、意思決定をにつながる複雑で深い分析作業には向かない。しかし、Hexでは簡単な質問から深掘り分析、美しいインタラクティブなデータアプリの構築まで、単一のワークフローで実現できるため、異なるツール間を行き来する必要はない。

ただ、Hexを効果的に活用できるのは、SQLやPythonのコードを書けるユーザー、つまり毎日データを使用する人々のほんの一部に限られていたという。

そこでHexは技術的なレベルに関係なくデータを簡単に操作し、共同作業できるよう、新たなノーコードワークフローを発表した。

この新機能では、クエリを書くことなくDWH(データウェアハウス:データの倉庫)を閲覧できるほか、スプレッドシートの数式をHexのテーブル内で利用できる。

これらにより、データチームやコードに精通したアナリスト以外でも簡単に適切なデータを見つけ、それをもとにした正確な分析が可能になった。

「データを使って複雑な質問に答えたいが、それに適するツールを持っていない」という財務、運用、製品、エンジニアリング、営業、マーケティングなどの分野に携わる何百万もの人々が、そのメリットを享受するだろう。

SnowflakeとHexの提携が生み出すさらなる可能性

今回、Hexは新機能の概要とともに、Snowflakeから新たに出資を受けることを発表した。

2年以上にわたりHexはSnowflakeと提携し、スケーラブルなデータサイエンスワークフローを世界中のチームに提供してきた。Hexと、Snowflakeのサービスである「Snowpark」との統合によりデータチームはデータを迅速に探索、予測分析を構築し、双方向的なデータアプリを通じてその作業をビジネスに運用できる。

SnowflakeのディレクターであるHarsha Kapre氏は、「我々はHexへの投資を増やし、パートナーシップを深めることで、Hexの新たなE2Eのノーコードワークフローのような強力なデータツールを顧客にさらに提供していく」と述べている。

さらに、プロジェクト管理ツール「ClickUp」の成長戦略担当プリンシパルであるSai Sashank Srigiriraju氏は、「HexとSnowflakeのAIデータクラウドの緊密な統合により、顧客離れの予測といった有用なデータの使い道を迅速に構築し、運用につなげられる」とコメントした。

参考・引用元:
Hex
PressRelease

(文・せな)