ダニー・ボイル監督による2009年のメガ・ヒット映画作品、『スラムドッグ$ミリオネア』に出演した美少女ルビーナ・アリちゃん(現在12歳)。このほどインド・ムンバイのスラム街で、彼女が家族と暮らすテント小屋状の自宅が火災により全焼した。


Hindu.comによれば4日、ムンバイ郊外のバンドラというスラム街で起きた大火事は、ルビーナちゃんの家ばかりか瞬く間に付近一帯を火で覆い、地元当局は21人が負傷し、2000人が住居を失ったと発表した。

ルビーナちゃんはこの火事について現地メディアに、「家族でテレビを見ている最中に、隣の人が飛び込んできて火事だと知らせてくれたの。何も持たずにすぐに逃げなければならなかった。焼け出された人は皆、一晩鉄道の駅で過ごしたわ。でもまだ誰も助けに来てくれない」と語っている。

またルビーナちゃんは本当に残念なことに、何よりの宝物であったはずの『スラムドッグ…』の思い出の品々を全て失ってしまった。
トロフィー(オスカー像他)、本、写真、そして自分が出ている新聞の切り抜きなど、全ての大切なものが灰になったとしょげている。

思い出すのは2009年5月のこと、同映画で大成功を収めたプロデューサーのクリスチャン・コルソン氏とダニー・ボイル監督が、子役として出演してくれたルビーナちゃんやアザルディン・モハメド・イスマイル君、そしてその家族への感謝の気持ちとして、 5万ドルで現地に大きなアパートを建ててあげたこと。

アザルディン君はそちらに引っ越したが、約3か月後の同年9月に父親が肺結核で死亡。ほんの少しの間だが親孝行が出来たことを喜んでいた。だがルビーナちゃんの家族はそちらへは引っ越さず、いまだにスラム街での暮らしを続けていたという。
画像および参考:http://www.hindu.com/2011/03/06/stories/2011030657850100.htm

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)