三角のトルティーヤ・チップスに、フレーバーがまぶしてあるジャンクなお菓子、ドリトス。テキサス州に本社を置くフリトレー社が発明したもので、トルティーヤ・チップスとしては、アメリカ初のナショナルブランドであったという。
ドリトス発明の歴史はこうだ。64年、フリトレー社の当時の副社長であったアーチ・ウエスト氏が、家族と共にサンディエゴにバケーションに出かけた際、路上のスタンドで売られていた揚げトルティーヤ・チップスのおいしさに目をつけた。ウエスト氏はアイデアを本社に持ち帰り、商品化を提案した。
開発当初、社内での手応えはあまり良くなかったというが、結局ウエスト氏の提案が通り、スペイン語で「小さな黄金」を意味する「doradito」に似た発音の「Doritos」を名前に採用して、66年に商品化された。70年代にはフリトレー社の商品の中でも、ベストセラー商品のひとつに成長。世界的に名の知られたスナックとなった。