シャロン・オズボーン(59)は昨年春、豊胸手術に後悔しているとし、詰めたシリコンバッグを抜く手術を受けるつもりだと公言していた。ようやくその手術が終わったようだ。


ロック歌手オジー・オズボーンが家族と出演したリアリティ・ショーがバカ受けし、妻のシャロンも娘のケリーもすっかり人気者になった。どんどん派手に、キレイになっていったシャロンだが、美容整形に実に3000万円以上を投じたと言われ、そのひとつが本当は自慢の種となるはずの「巨乳」であった。

だがなぜか “うっとうしい、重い、大きすぎる” などと不満を口にするようになったシャロン。昨年夏にはインプラントを抜く手術を検討しているということであったが、「何度も繰り返し手術を受けることに少し不安を覚える」といった弱音も見せ、結局ズルズルと先延ばしにしていた。

だが、やっとその手術を終えたようだ。シャロンはこのほどCBSのトーク番組『The Talk』に出演し、晴れやかな表情で “抜胸” 決断までの経緯を語ってくれた。


「胸に詰めたシリコンバッグを抜いて、その中身をペーパーウェイトに変身させ、オジーにプレゼントするつもりよ、なんてここ何年となく話して来たわ。でもなかなか決断できずにいたのだけど、ある朝目が覚めたら片方のオッパイの形がオカシイわけ。もう片方より明らかにビヨンと長いのよ。」

「これはマズイ!って直感したわ。すぐに腕が立つと評判の整形外科医のもとを訪ねたの。“私のシリコン、何だか外に漏れ出していませんか?” とね。案の定そうだったのよ。
内側では、漏れたものが胃にまで達していたんですって。多くの人がすごくイイと評価しているみたいだけれど、私はもう2度とシリコンはイヤだわ」とシャロン。

バッグから漏れたシリコンが胃まで達していたとは、聞くだけで恐ろしい。シャロンがシリコンバッグはもうこりごりというのも理解できる。でもシャロンの例は特別なのだろうか。そこで今回も豊胸のカリスマ・ドクター、「池田ゆう子クリニック」院長・池田優子先生にお話をうかがった。


-先生、今回のセレブ、シャロン・オズボーンは、胸に入れたシリコンバッグが破れて、中のものが胃まで達していたそうなのです。こんな事例は他にもあるのでしょうか?

池田先生:「ええ、ありますよ。2009年に報道されたニュースなのですが、飛行機の中で胸のシリコンバッグが破裂してしまった女性がいました。機内の気圧の変化が破裂の原因だったようです。」

-ええっ! 機内で破裂ですか。その女性はどうなったのですか?

池田先生:「結局、胸に残った袋だけでなく、体内に散ったシリコンを徹底的に取り除く手術が必要となったそうです。実は、最近、私のクリニックにも、バッグが破損したので除去したいといらっしゃる方が増えているのですよ。」

-ということは、バッグの破損は珍しいことではないのですね…。


池田先生:「そうですね。それにシャロンは片方の胸が伸びてしまったようですが、シャロンのように破裂しなくても、年月の経過につれて、バッグが硬くなって胸の形が崩れる危険性があります。」

-お話をうかがっているとバッグを挿入するのは避けた方が良いような気がしますが。

池田先生:「人工物という異物を胸に挿入するわけですから、バッグ挿入法には、他にもさまざまなデメリットがあります。そのため、私のクリニックでは脂肪注入法をお奨めしています。ご自分の脂肪を少しずつ入れてバストアップする方法ですが、もちろん破損の心配はいりませんし、もともとご自身の体の中にあったものを入れるわけですから、安全性が高く評価されているのです。」

シャロンはシリコンバッグを除去して、気持ちもすっきりしたようだ。せっかく美しいバストを求めて豊胸しても、常に破裂の心配と隣り合わせでは、気持ちも沈んでしまうだろう。
それこそが将来の不満の原因になり兼ねない。豊胸とは、やはり慎重に執刀医を選び、事前の相談を十分に、大事にすべき世界のようである。

※ 池田優子先生は、2002年3月渋谷に「池田ゆう子クリニック」を開院。過去5年で10,000件を超す手術を執刀するカリスマ・ドクター。カウンセリングからオペまでを院長自身が行う信頼感から、胸で悩む女性達の強い味方として現在の活躍に至っている。(HPはコチラ<http://www.ikeda-yuko.com/?lpomax=002>)
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)