アイドルグループHKT48が、拠点とする福岡の地元球団ソフトバンクホークスの宮崎キャンプを訪れた。HKTは昨年、ホークス応援隊に就任しており、テレビ番組の企画でキャンプの様子を取材に向かったのである。
元福岡ダイエーホークス田部健一投手の娘、若田部遥など野球ファン3人が同行したが、ズバズバと鋭い質問が飛び出した。

HKT48は、AKB48の姉妹グループとして九州博多を拠点に昨年結成された。昨年10月に西武ドームでお披露目された時には、若田部投手の娘さんがメンバーのひとりと分かり話題となっていた。その若田部遥を含め兒玉遥松岡菜摘ら3人がホークス宮崎春季キャンプを訪れた様子が、2月11日に『とべとべHAWKS HKT48ドキドキわくわく春キャンプスペシャル』(TNC テレビ西日本)で放送された。

HKT48の3人はTNCの牧尾結衣、新垣泉子アナと、元福岡ダイエーホークス投手で現在は野球解説者の池田親興氏と共に宮崎市生目の杜運動公園野球場(アイビースタジアム)を訪れた。南国宮崎とはいえ、まだ2月初旬で風は冷たそうだ。


スタンドから練習を行う選手を見学しながら、3人はお気に入りの選手について話した。“はるっぴ”こと兒玉遥(15)は内川聖一選手の大ファンだという。松岡菜摘(15)は攝津正投手を推しており「クールなのに時たま見せる笑顔がステキ」と語ったので、池田氏も「大人だなあ」と驚く。若田部遥は松田宣浩選手について「松田選手はここぞという時に打ってくれる」と信頼を寄せた。やはり昨年日本一となった際に牽引した選手の人気が高いようだ。

そんな中で若田部遥が「ムネリン(川崎宗則選手)がいなくなったんですけど、大丈夫なんですか?」とズバリと尋ねていた。
池田氏も「普通に考えたら大丈夫じゃないよね!」と苦笑したが、「若手や残った選手にはチャンスになる。そういうポジション争いが始まりますね」と答えたのである。

逆に女子アナから「HKTはそういう争いはあるの?」と問われると、3人は「無いですね。食べ物の争いはあります!」と明るく答えて爆笑されていた。

選手達の練習を目の当たりにして感激したHKTの3人だが、他にも今回の取材で思わぬ収穫があったのだ。それはキャンプに通いなれたファン達から聞き出した『サインGET術』なのである。


「今日も、何人かの選手からサインをもらえた」と明かす2人組の女性ファンは「言ったらみんな真似するから…」と渋りながらも、サインをもらうコツを明かしてくれたのだ。2人によると「ひたすら粘ること」、「とりあえず、呼ぶこと」そして「女子が呼んだ方が確率は高い」と言うことだ。

さらに他のファンからも「選手が通り過ぎるちょっと手前くらいから呼ぶこと」、「選手の目線の先にサイン色紙を見せること」、「バスへの帰り際に待っていたらもらいやすい」、「選手は子どもに優しいので子どもを使う」など次々とコツを聞き出すことに成功したのである。

この『サインGET術』はソフトバンクホークスに限らず他球団のキャンプはもちろん、サッカーなど他のスポーツ選手にも通用しそうだ。

1日かけてキャンプを取材したHKT48の3人は、足立学園から昨年ドラフト2位で入った“下町のダルビッシュ”こと吉本祥二投手からサインをもらえた。ただ、この時はサインの列に並んで地道にもらっており『サインGET術』は不要だったが。


今回の取材中に全体練習が午後3時に終了しても、個人練習を続ける選手を見て池田氏が熱く語った「疲れて寝るまで野球なんです。練習をしてもしても飽きないこと、それも才能だと思う。それがある人が残っていける」という言葉は3人にも響いたはずだ。それを糧にしてHKT48が今年、活躍することを期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉