AKB48が初のバンド演奏曲となる“GIVE ME FIVE!”を、共演者のいるスタジオから生放送で演奏した。これまでも生放送で演奏してきた彼女達だが、この日はアナウンサーも興奮気味に「完全生演奏」を連発しており、正真正銘の生演奏だったようだ。


2月15日に発売されたAKB48の新曲“GIVE ME FIVE!”は、リリース前からメンバーによるバンド形式と話題になっていた。テレビの音楽番組でも何度か演奏してきたが、「口パクであて振りでは?」という噂があったのも事実だ。

3月21日の『とんねるずが生放送!音楽番組全部見せます!!-名曲で元気になろう-』(フジテレビ系)では、AKBメンバーが出演して他のアーティストとスタジオで演奏を楽しんだ。

番組も終盤となった午後10時30分頃に、AKBは“GIVE ME FIVE!”をバンド演奏で披露したのだ。この日はメンバーの大島優子(ベース)、板野友美(マラカス)、篠田麻里子(タンバリン)、指原莉乃(トロンボーン)渡辺麻友(キーボード)などは出演していなかった。

従来と大きく違ったのがベースの大島優子に代わり後藤次利、サックスに武田真治という“大物”が参加したことだろう。また、メンバーとは別に女性コーラス2人が参加しており、ドラムの柏木由紀の前には音量を調節する為に透明なパネルが立てられていた。

またキーボードのひとりを音大生の松井咲子が担当していたのも、生演奏には最善策と言えそうだ。そうした状況は生放送で演奏を行う為に「打つべき手は打った」とも取れる。

演奏を終えて観覧する席に戻った高橋みなみに早速、進行役の加藤綾子アナが「今夜は“完全生演奏”だったんですよね!」とマイクを向けたのだ。高橋は脱力した様子で「そうなんです! もの凄く緊張しましたね」と答えていた。

さらにもうひとりの進行役、伊藤利尋アナも「今日は“完全生演奏”だけに、みなさん終わった後はホッとした感じですね」と重ねて“完全生演奏”を口にしたのである。
彼らがそこを強調することからも、番組が正真正銘の『AKB48の生バンド演奏』にこだわったことが分かる。

彼女達の演奏について、とんねるずの石橋貴明は「すごく上手でしたね、びっくりしました」と感想を語ると、「後藤さんが一生懸命弾いてましたね」とベースの後藤次利に触れていた。

後藤次利はベテランベーシストでもあるが作曲家やアレンジャーとして知られ、秋元康と組んで数々のヒット曲を送り出してきた。彼の手がけた楽曲にはとんねるずやAKBのものも多いのである。

そんな後藤次利やサックスプレーヤーとしても知られる武田真治と共演したことについて、前田敦子は「心強かったです」と答えると「私達は技術はまだまだですが、音楽は楽しいと改めて思いました」と語っていた。

他にも米良美一が「すごく可愛い。楽器もお上手のように聴こえて生で観られて返った」と語り、綾小路翔は「ギターソロは本当に感動しました」と高橋みなみを絶賛していた。

今回のAKBメンバーの反応からすると、これまでに生番組で演奏してきた“GIVE ME FIVE!”は生演奏ではないとも取れるのが気になるところだ。記憶にあるところでは『カミスン!』や『ミュージックステーション』がそれに該当する。

一方で、柏木由紀や大島優子などメンバーのブログの内容から判断すると、握手会などで披露する時には生演奏のようだ。今回、テレビで“完全生演奏”を披露したことを機に、これからはテレビでも「口パク、あて振り」無しでやってはどうか。ファンからもそれを望む声は多いのだから。

(TechinsightJapan編集部 真紀和泉
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