アカペラを競う「全国ハモネプリーグ」の芸能人大会『ハモネプ★スターリーグ』の第2弾が11月20日に放送された。決勝にはベテラン歌手からなる3チームが勝ち上がり審査員も聞き惚れる素晴らしいものとなった。
タレントの優木まおみ安めぐみが所属する芸能事務所ハーモニープロモーションのメンバーからなる、“ハーモニーカンパニー”も「練習量では絶対に負けない」とそんな強豪を相手に善戦したが惜しくも敗れたのだ。

6月に開催された第1回目の『ハモネプ★スターリーグ』では、水木一郎率いるアニソンチーム“出動!アカペラーZ”が優勝した。その1回目で敗れたKONISHIKIやダイアモンド☆ユカイはそれぞれメンバーを強化して2回目にも出場し、リベンジを狙った。それだけに第2回目は演歌歌手からロック歌手まで顔をそろえる正に“スターリーグ”となったのだが、一方でアイドルやグラドル、そしてお笑い芸人によるチームも優勝を狙いハイレベルなパフォーマンスを競ったのである。

80年代アイドルによるチーム“スウィートミルキーキャンディーラブ”は森口博子早見優島崎和歌子、大西結花、生稲晃子城之内早苗らがAKB48「ヘビーローテーション」を歌い、いきなり92点の高得点となった。

しかし、ダイアモンド☆ユカイ率いるロック軍団“THE 露津区巣”は高橋ジョージのボイパとサンプラザ中野くんのベースにのって寺田恵子や小野正利に久宝留理子といったそうそうたるメンバーがQueenの名曲「I was born to love you」を熱唱。
96点を叩き出してAブロックから勝ち上がり決勝へ進む。

Aブロックでは山田裕貴、柳下大、堀井新太、池岡亮介、山口賢貴、近江陽一郎ら男性若手俳優からなる“全力学園”もアカペラに挑戦。スキマスイッチの「全力少年」を独特のアレンジで披露して86点を取っている。

Bブロックではリベンジに燃えるKONISHIKIのチーム“ミックスジュースZ”が演歌歌手のジェロや元演歌歌手のLiLiCoにタレントのマイケル富岡とパトリック・ハーラン。さらに歌手のMay Jというメンバーで、松田聖子の「SWEET MEMORIES」を英語バージョンで歌い高く評価され95点となった。

それに対抗したのがハーモニープロモーションの女性タレントからなる“ハーモニーカンパニー”だった。
優木まおみ、安めぐみ、松井絵里奈松嶋初音柏木美里に加えて、事務所の社長が以前シャ乱Qのマネージャーだった縁で、たいせいとまことがリズム隊を務めた。

練習風景ではアレンジも引き受けたたいせいが、ある程度完成した段階にもかかわらず「今のままでは優勝は狙えない」と完全に優勝目線でメンバーを指導。スタジオではまことが審査員のつんく♂に「シャ乱Qよりも練習した」と真顔で言い切るほどだ。女性陣も「(他のチームに)練習量では絶対に負けないと思う」と気合いを見せた。

彼女たちが披露したのはMAXの「Ride on time」だ。たいせいの難しいアレンジを歌いこなした上に振り付けもそろっており、高得点が期待された。
相当に練習を積んだのだろう、歌い終わると「間違わずに本番ができて良かった」と涙する姿も見られた。つんく♂は「サビの部分はMAXに負けてない」と評価したが91点で惜しくも敗退したのである。

涙ながらに「2曲目もあんなに練習したので歌いたかったのに~」と訴える彼女たちに、司会のネプチューン名倉潤が「後で楽屋に来て歌って」とフォローすると「行きます、行きます!」と本気で答えていたのだ。

BブロックはKONISHIKIのチームが勝ち上がるかに見えたが、上には上がいるもので、あの鈴木雅之もリスペクトするベテラン歌手つのだ☆ひろのチーム“オヤジ☆ズム”には審査員も度肝を抜かれた。メンバーに桑野信義モト冬樹、ケイ・グラント、角田信朗をそろえて選んだ曲は、絢香の「三日月」だった。まるでソウルミュージックのように変身した「三日月」に感激した審査員は、「絢香さんに聴いてもらいたい」と話したほどだ。
Bブロックは97点を取った“オヤジ☆ズム”が決勝へと進んだ。

残るCブロックは友近が集めた歌自慢の芸人たち、木本武宏・木下隆行(TKO)、多田健二・山田與志(COWCOW)、馬場園梓(アジアン)、斎藤司トレンディエンジェル)、狩野英孝からなる“キープ オン シャイニング”が小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」で84点を取った。

AIの「ハピネス」を歌った“ガッツ&スター”は音楽が堪能な崖っぷち芸人、大熊啓誉(シャカ)、タイガー(ZEN)、ハジメ(フォーリンラブ)、吉田幸市けいたまん(ケチン・ダ・コチン)、上田昌幸(ツートンカラー)、市川健太(100W)が集まったチームだ。「またとないチャンス」、「絶対売れてやる」と意気込んだ彼らのパフォーマンスは「構成は最高」と評価され90点となった。

Bブロックでもやはり、ベテラン歌手によるチームが強く、沢田知可子が声をかけた庄野真代、加藤いづみそしてロンドンから駆けつけた小林明子の4人による“ソング4”が、いきものがかりの大ヒット曲「ありがとう」を歌うと審査員も目をつぶって聞き惚れていた。彼女たちが94点で決勝へ進んだのである。


決勝はプロ歌手チームの競演となり“THE 露津区巣”はビートルズの「Because」と「Let It Be」をメドレーで歌って会場を盛り上げると、続く“オヤジ☆ズム”はプリンセス・プリンセスの名曲「M」をオリジナルかと思えるアレンジで熱唱した。さらに“ソング4”も安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」を独特のアレンジで歌い上げたのだ。

3チームがもはや採点するレベルではないパフォーマンスを披露して、審査員も困っていたが“オヤジ☆ズム”が優勝に選ばれたのである。Bブロックで彼らに敗れた“ミックスジュースZ”のLiLiCoはブログ『LiLi.Com』で「やっぱり優勝したダンディーなオヤジチームは素晴らしい」と感想を綴っている。彼らのパフォーマンスには敗者も納得する魅力があるようだ。

1回戦で敗退した“ハーモニーカンパニー”のメンバー、優木まおみがブログ『優木まおみのゆうゆうライフ』で、「歌えなかったもう1曲も本当に一生懸命練習したんです」と2曲目が披露できなかった心境を明かしている。
そして「放送では歌えなかった1曲をYouTubeで特別公開しちゃいます」と案内しているのだ。動画を確認したところ名倉潤の楽屋ではなく、どこかのスタジオで収録したようだ。本番と違いリラックスした彼女たちが花*花の「あ~よかった」を歌っている姿は、満足しているように見えた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)