ジャカルタ名物“マスク猿のストリート・パフォーマンス”が全面禁止に。(インドネシア)

ジャカルタ名物“マスク猿のストリート・パフォーマンス”が全面禁止に。(インドネシア)
ジャカルタでおなじみの“マスク猿”が全面禁止に。画像はYouTubeのスクリーンショット
       
インドネシアの首都ジャカルタには、猿によるストリート・パフォーマンスで小銭を集めようとする子どもたちが多数いる。しかし行政はついにそのテコ入れを開始。こうしたパフォーマンスを全面的に禁じる旨を発表した。

リゾート地として人気のバリ島にも「モンキーフォレスト」という観光客向けのスポットがあるように、インドネシアといえば猿。野生の猿が無数に棲息している。そのため首都ジャカルタでは、この写真(YouTubeのスクリーンショット)のように猿を引き連れて見せ物にしている少年少女があとを絶たない。猿が大道芸人さながらの芸を見せることはないが、可愛いお面をかぶったり、様々なコスチュームを着たりして人懐こく愛嬌をふりまくため、幼い子や観光客には人気でそれなりの小銭が投げ込まれる。

しかしこうした猿はジャカルタ東部のスラムで、噛まないよう歯を抜かれ、2本足で立って歩くことを訓練され、常に鎖でつながれており、かねてより動物愛護団体が「虐待」として抗議していた。また行政は、結核菌や肝炎ウイルスを持っている猿が確認されたことから、むしろ保健衛生面での問題を重要視。ジャカルタ特別州のジョコ・ウィドド知事はついにこうしたストリート・パフォーマンスの取り締まりを始め、年明けまでには完全にゼロにすると発表した。インドネシアの他の地区も同様の動きを見せている。

訓練後の猿は1頭あたり13,000円前後で売買されてきたが、行政はそれを9000円弱の値段で買い取るとし、検疫を経てジャカルタの「ラグナン動物園」に引き渡すことに。また、それを生業にしていた人々には別の職業を斡旋するとした。ここ1週間で推定350頭のうち早くも20頭を超える猿が保健局に連れて来られたというが、人に世話されることに慣れてしまった猿たちが動物園で他の霊長類と一緒に暮らしていけるものか、今後については不安も多いという。

3人の子を育てる母サリナさんはそうした猿を13頭飼っており、1頭あたり毎日300円近くを稼いできたというが、行政のテコ入れによりこのほど7頭を失った。しかし残りの猿については「私たちはこれでしか生きていけないんです。次の仕事が見つかるまで絶対に手放しません。猿は家族同様、わが子のように愛してきました」などとメディアの取材に鼻息を荒くしてみせた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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2013年10月29日の国際総合記事

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