冬が近づき中国ではマーラータン(麻辣湯)が美味しい季節になってきた。マーラータンとは中国・四川料理の一つで、野菜、海鮮、肉、油揚げなどを唐辛子がたっぷり入った真っ赤なスープでグツグツ煮て食す料理のこと。
中国では街中の店舗で気軽に食べることのできる料理として非常に人気だ。しかし、このたび専門家が中国で供されるマーラータンに潜んでいる危険性を指摘した。

マーラータン(麻辣湯)の具材として欠かすことのできない海鮮類。だが一部の飲食店では、海鮮類の鮮度を保つために中国国家が使用を禁止している業務用炭酸ナトリウムやホルマリンによる防腐処理を行っているケースがあるという。業務用炭酸ナトリウムの値段は指定添加物より安いが、人体に多大なる害を与えると言われている。業務用炭酸ナトリウムやホルマリンで防腐処理された海鮮類は、新鮮に見えるだけでなく歯ごたえも良くなるが、その毒性はかなり強い。食べた人間の咽頭部、食道器官、胃腸器官にダメージを与える可能性がある。また日頃から摂取していると、内臓器官を害するだけでなく発がん性リスクもあるという。ちなみにこれらで処理された海産物の特徴として、鼻に「ツーン」とくる刺激臭を放つが、提供する店側はタレなどの調味料を塗ることでこの刺激臭を消しているそうだ。

中国の一般的なマーラータンは、鍋から溢れんばかりのスープで具材をグツグツ煮るのだが、食する前に必ずスープが沸騰しているかどうか、具材に火が通ったかどうか確認する必要がある。スープが沸騰していないと、病原菌や寄生虫の卵が完全に死滅していないことがあるという。

マーラータンの味の特徴であるビリビリと痺れるほどの辛さは、食欲を促進させる。
だが、特有の強烈な辛みと熱さが粘膜に損傷を与え、急性食道炎、急性胃炎などを引き起こし兼ねない。また、濃く辛い味付けや脂っこさは、高脂血症や胃病、十二指腸潰瘍を患う可能性がある。

「中国庶民の味」とも言われるマーラータンだが、隠された危険性を十分に認識したうえで食する必要がありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 藤川)
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