欧米の主婦に人気の雑誌『Good Housekeeping』が、このほど女性向けの性的な玩具をあれこれと紹介して物議を醸している。そこに込められた編集者の思いとはいったい…!?

料理、家庭菜園、ソーイング、インテリアにエクササイズなど主婦に愛されて129年という長い歴史を誇る『Good Housekeeping』誌。
その英国版5月号が性具をあれこれと紹介し、「なぜそんなモノがここで?」とリーダーの間でも大変な話題となっている。読者に「この雑誌の編集方針が変わった!」とあまりに強いショックを与えてはならないということか、厳選されたそれらはキュートな葉っぱや石、リップスティックなどの形をしており、まるで新発売のキッチン雑貨を紹介しているかのよう。「商品の使用感や安全性については、30~80歳の100人の女性による厳しいテストを済ませています」とは、さすがは主婦向けの雑誌である。

同誌ヘルス部門の編集責任者であるジュリー・パウエルさんは、「これだけ多種多様な性具が様々な値段で販売されています。だからこそ、本当に優れた商品を見極めて教えてあげたいのです。実際に商品テストに参加した女性たちは、10人中9人が“こういうのいいですね。
これからもっと実践していきたい”とし、6人が“購入に対する恥じらいを感じなくなった”と答えています。夫やパートナーと性的な悦びを分かち合うことは大切です」と意気込みは実に真剣である。

キッチンでは腕が鳴るけれど、寝室ではちょっと…。保守的な読者が多い同誌だけに、その意識を変えてみたいと編集者はずっと思っていたのかもしれない。「家事のための雑貨はもう十分に使いこなしている皆さんです。今回はちょっと視点を変えて、ご主人とのラブライフを楽しむガジェットに関心を示してみませんか? 決して怖がる必要はありません」と読者に問いかけており、紹介された商品にはテスターのレビューや評価、そしてランキングまで示した。
「小型だし全然バイブレーターには見えないの。お子さんがいる家庭でもバッチリね」とのレビューに、真剣に商品の詳細をチェックする主婦の反響を楽しみにしているもようだ。

※ 画像はgoodhousekeeping.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)