
名門カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)にも近いカリフォルニア州アイラビスタで23日午後9時半ごろ、BMWに乗った若い男が人々を刃物で切り付け、無差別に発砲して6人を殺害。7人に怪我を負わせ、自身も車内で拳銃自殺を図るという事件が起きた。犠牲となったのはUCSBのコンビニエンスストアにいた男性、ルームメイト3名、女子学生社交クラブに所属している2名。保安当局はこの男が女性に好かれないことに腹を立て、YouTube動画で報復行動を予告していたと発表した。家庭環境への不満、卑屈で反社会的な性格、劣等感。人々はついこうした言葉を思い浮かべたものだが、英メディア『dailymail.co.uk』は今、この男はそれとはまったく異なるタイプであったことを報じている。
被疑者エリオット・ロジャーは大変裕福な家庭に生まれ、人もうらやむ超高級品に囲まれる人生を満喫していた。父親はなんと、2012年公開のサバイバルアクション映画『ハンガー・ゲーム』の助監督を務めたピーター・ロジャー氏。マレーシア出身の看護師と結婚してエリオットが生まれた(画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット)が離婚。ステップマザーは女優で、エリオットは妹と異母弟とともにサンタモニカ北のウッドランド・ヒルズに建つ4ベッドルーム、5バスルームの豪邸で育ち、サンタバーバラ市内のコミュニティカレッジに通っていた。また祖父は著名写真家として、インターナショナルな写真家組織「マグナム・フォト」を設立したメンバーのひとりである。