ポルノを18禁とすることの重要性について、かねてから精神衛生学、児童心理学、脳科学と世界中の博士たちがポルノ鑑賞は青少年に悪影響を及ぼすと論じてきた。このたびはドイツの研究チームが「ポルノばかり見ていると脳が萎縮し、知能が低下する」と発表。子供が親に隠れて自宅でこっそりとポルノサイトを閲覧しているような場合には、学力の著しい低下を心配する必要すらあるようだ。
そんな内容をこのほど医学誌『JAMA Psychiatry』に発表したのは、独・ベルリンにある有名な「マックス・プランク研究所(Max Planck Institute for Human Development)」のSimone Kühn博士と、シャリテ大学のJurgen Gallinat氏。調査は昨年、英・独にまたがって行われた。イースト・ロンドン大学の20歳以下の男女学生を対象に行われた調査では男子の97%、女子の80%がポルノ鑑賞の経験があると回答。そこで判明したのは、ポルノ鑑賞が好きな男性は学力が低く、学力が低い男性はポルノ鑑賞が好きだということ。鶏が先か卵が先かは不明だが、有意に差が生じていたそうだ。
またベルリンでは21~45歳の64人の男性にポルノ鑑賞の習慣について質問し、過激な写真や映像を見せる前と後の脳の変化が画像により比較された。「ポルノ鑑賞が無性に好き」と答えたグループでは、そうでないグループより脳の「線条体」と呼ばれる部分が萎縮しており、学力が低いことが判明。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)