
フルタイムで働くシングルマザーにとって、何より気がかりなのは幼稚園や学校が終わった後の子供の居場所と安全。その土地柄や犯罪発生率にも左右されるが、たとえ治安の良さが評判でも“絶対に安全”と言えるような町などどこにもない。そのような中、米サウスカロライナ州エイキン郡ノースオーガスタでは、仕事中に9歳の娘を公園で遊ばせていたシングルマザーが、チャイルドネグレクトの容疑で逮捕された。もしも有罪の判決が下れば10年もの刑務所生活を命じられる可能性があると伝えられ、全米女性の間で是か非かと騒々しいことになっている。
6月30日に逮捕されたのは、マクドナルドのマネージャーとして働くデブラ・リン・ハレルという46歳のシングルマザー。小学校が休みに入り、人にあずけるお金の余裕もなかった。自分が仕事をしている間、9歳の娘レジーナちゃんは3週間にわたり連日のように近所の「サマーフィールド公園」へ。ボランティアによる無料のランチをもらい、時には5時間もそこで過ごしている様子を不審に思った人が警察に通報し、デブラは逮捕されて留置場へ。レジーナちゃんも保護されたが、デブラは17日間の親権はく奪が決定し、仕事も失った。