
アウトドア派で車やスポーツ、冒険好きの男性にとってはたまらない情報が満載の『Outside』という雑誌がある。そこで昨年1月に紹介されたのが、“The World's Greatest Traveler:A 1988 Mercedes That Has Been to 172 Countries”というタイトルの記事。ドイツ人のグンター・ホルトルフさん(当時75歳)が、 “Otto”と名付けた愛車のベンツGワゴンで82万kmほどの距離を駆け抜け、172もの国を訪れたとし、オフロードが3分の1を占めたにもかかわらず、ベンツが大きなトラブルに見舞われることはなかったという。
バイエルン州の出身で、かつてはルフトハンザドイツ航空の最高責任者であったグンターさんだが、今から26年前の1988年にその旅を決意。4番目の妻クリスティンさんを伴い、衣類、食品、車の修理道具やスペアパーツ、寝具など本当に必要なものだけを車に載せて自宅を出た。南北アメリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、どの大陸でも地元の市場で食糧を仕入れるなどし、レストランやホテルは利用せず睡眠は必ず愛車でとった。それまで超エリートビジネスマンであった彼は、