ボーカルとギター担当の川谷絵音を中心に男女4人で2012年に結成したゲスの極み乙女。(通称、ゲス乙女)は、2013年にインディーズの活動が支持され2014年8月6日にメジャーデビューシングルを出すと、8月29日に『Mステ』に初出演を果たした。
KANA-BOONは2008年に高校の軽音楽部で結成している。2010年からライブハウスで活動を続け、2012年にキューンミュージックの20周年記念オーディションでグランプリを受賞。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントアクトを務めるまでになる。数々のロックフェスなどに出演する中でファンも増え、2013年9月25日にメジャーデビューシングルをリリース。2014年5月23日に『Mステ』に初出演する。
今年、大躍進したロックバンドとしてこの2組が2回目の『ミュージックステーション』出演で“対バン”を実現。先に、ゲス乙女がドラマ『すべてがFになる』の主題歌にも起用された新曲『デジタルモグラ』をパフォーマンスした。周囲はライブさながらに多くの観客が取り囲んで声援を送り、真正面にはKANA-BOONが立ったままで見守っている。そうした環境で緊張したのだろうか、キーボード担当のちゃんMARIやドラム担当のほな・いこかにいつもの笑顔がないようだった。
ボーカルの川谷絵音は11月25日に病院で急性咽頭喉頭炎と診断され、その日の公演も延期となった。
続いて、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマにもなっている新曲『シルエット』をパフォーマンスしたKANA-BOONは、『KANA-BOON official(_kanaboon) ツイッター』で「本日はMステです! めしちゃんはすごく緊張しています!」とベース担当の飯田祐馬のうずくまる姿を投稿。
視聴者によるつぶやきでは「ゲス乙女とKANA-BOONがvsってなってて、え? 戦うの?って本人たちも思ってたらしい」という情報も見受けられた。やはり、あのシチュエーションにはメンバーも驚いたのではないか。ただ、「なぜかKANA-BOONとゲスの極み乙女。が仲間、もしくはライバルみたいな感じで放送されててちょっと面白かったな」、「あの向かい合ってパフォーマンスする感じめっちゃよかった!」と好評な意見も多い。
この日の『Mステ』では、12月26日に開催される『MUSIC STATION SUPER LIVE 2014』の出演アーティスト第一弾発表もあった。過去の『Mステ・スーパーライブ』では、2012年には当時ブレイクし始めた“SEKAI NO OWARI”と、テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の主題歌に起用されたシングル『abnormalize』を出したばかりの“凛として時雨”が出演して話題となった。しかし翌年、2013年には新進ロックバンドとして“SEKAI NO OWARI”と“MAN WITH A MISSION”が出演したが、前年ほどの話題性には至っていない。
他局が放送する年末の音楽の祭典も似通った出演者が並ぶようになる中で、『Mステ・スーパーライブ』が再び新進ロックバンドに注目しても不思議はない。今年は大きく出演者の選考を変えたNHK紅白歌合戦も、新進ロックバンドには手を触れていないのだ。今後、『MUSIC STATION SUPER LIVE 2014』の出演アーティストがさらに発表される中で、ゲスの極み乙女。
※画像は『twitter.com/gesu_otome』と他に『twitter.com/_kanaboon』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)