27日深夜に放送されたニッポン放送『ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン』の冒頭で、先日話題となった“ストーカー事件”について触れた村本大輔。これまで「警察の絡みがある」ため公に語ることができなかったという今回の事件だが、逮捕で事件が収束に向かったことにより事実を語ることができるといい、衝撃の内容を明かした。
報道では「女子大生が家に3回押しかけた」とされたこの事件、そこだけを聞くと「芸能人にはよくある、熱狂的なファンの行為」として片づけられがちだが、実際は決して笑える話ではない。村本は「ちょっと面白い、過激なファンの話ではない」と説明。
事の発端は約2年前。中目黒に住んでいた村本が仕事後にポストを見ると、そこには青いバラとチョコレート、そして「退屈させないでね」と書いた手紙が。「ドッキリか」と思いマネージャーや芸人仲間に尋ねたが誰もしておらず、そこで初めてストーカーの存在を疑いゾッとしたという。しかし“ここでビビったら余計来るかな”と思った村本は、すぐツイッターに写真と花をアップし「俺はチョコは食べへんぞ、花も好きやない、Amazonカードをくれ」「俺のほうを退屈させんなよ」とツイート、犯人を攻撃した。
そこからしばらく何もなかったものの数日後、再びポストに黄色の花とチョコレート、コンドームが一緒に入れられていたのである。
それ以来ツイートすることも怖くなり、後輩芸人と一緒に帰るなどの対応をしていた村本だが、またもやポストに花が入っており、今度は赤い花と共に「ヒント、信号です」と手紙が。今までのことを思い返した村本は「青、黄色、赤」と送られた花に危機感を感じ、その後しばらくビジネスホテルでの生活を続けたという。
しかしある日、村本は番組の企画で自宅に戻らなければならなくなった。
その後犯人が特定され、本人やその両親に「近づかないように」との警告が出された。だが実際はその後も村本の出演する劇場などに度々同じ女性が現れており、警察に通報するも「証拠が十分でないから逮捕できない」と言われ泣き寝入り状態だったそうだ。
被害者としてストーカーの恐怖を身をもって感じた村本は、現在のストーカー規制法や警察の対応についても十分でないと指摘する。「むこうの住所は教えてくれないんですよ、僕の住所はむこうは分かってるんですよ、これが不利なわけですよね」「加害者が守られてるんですよ、今の法律じゃ。何かされないと逮捕されない。
その他にも、タクシーに乗ると降りるまで走ってついてくるという“足早いババア”、アロマの臭いを嗅がせてくる“アロマババア”など、複数の熱狂的すぎるファンを紹介した村本。50代のストーカーもいると語り「(今回逮捕された女子大生が)ラディッツ、50歳くらいのおばちゃんはフリーザ」とドラゴンボールのキャラクターでその被害の大きさをたとえた。最後まで芸人らしく笑いを交えながら一連のストーカー行為を語った村本だが、その恐怖の大きさは計り知れない。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)