中国メディア『網易』などが伝えたところによると、中国陝西省の西安医学院(Xi'an Medical University)の屋上の様子がインターネットに投稿されたのは12月5日。息も絶え絶えで傷口から血を流し横たわる犬や、寒さに震え死にかけている12頭以上もの犬の集団が確認できる。その傍らには実験で使われたと見られる血のついた木の棒や、動物用の麻酔薬が無造作に置かれている。またこの集団とは別に、屋上の一角にはこれから実験で使用されると思われる20頭もの犬が鎖でつながれていた。地元の動物保護団体がこの動画をネットに投稿すると、大学を猛烈に批判する声が噴出。大学側は12月7日の朝、屋上の犬を全て移動したという。
西安医学院のある講師は、医学部の専門機関での実験にこれらの犬を使用したことを認めた上で「安楽死させる施設がないためそのまま放置していた」と明かす。また実験に参加した学生は「犬の腹部を切り開き縫合の練習をしていたが、犬に襲われるのは怖いので口を縛って行った」などと話している。
大学側は動物の死体処理に落ち度があったことを認め、今後一切の実験は行わないとしているものの、『Beijing News』は大学が動物実験をする資格を持っておらず、実験は違法に行われていたと報じている。今後、大学側に動物虐待などの罪で捜査のメスが入るとみられている。
※ 画像はnews.163.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)