音楽バンド・THE ALFEEの毎年恒例となっているクリスマスイヴの東京・日本武道館ライブが今年も開催され、3年連続で人気ご当地キャラ・ふなっしーがゲストとして登場した。過去2年連続でこのステージから転落しているふなっしー、今年は転落は免れたものの全力で頑張りすぎて、出演後は自力で歩けなかったようだ。


THE ALFEE(高見沢俊彦坂崎幸之助・桜井賢)の日本武道館でのライブ『Best Hit Alfee Final 2015』が12月23日・24日に開催され、両日で1万6000人のファンが彼らのステージに熱狂した。24日でアルフィーの武道館公演は88回目となる。

24日はクリスマスイヴということで、例年アンコールではクリスマス仕様の特別な演出がなされることが多い。今年はお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部がアルフィーに扮して登場、6人並んで「友達でーきーたー」のギャグを披露したり、楽曲『メリーアン』を演奏して会場を沸かせた。

続けてゲストとして登場したのが、ふなっしーである。ファンが作ってくれたというサンタクロースの衣装で“ふなサンタ”になったふなっしーがステージに現れると、「キャー!」「ふなっしー!」と大勢の観客が大歓声で出迎えた。高見沢は「3年連続のゲストは初めて」と説明する。一昨年はリハーサルで、昨年は本番でステージから転落してしまったふなっしー。そのため今年は「落ちないように」と何回も釘を刺されたそうだ。ふなっしーが「軽トラにひかれたようなダメージ」だったとそのアクシデントを振り返ると、高見沢は「さすが妖精だな」と見事によみがえったふなっしーに感心していた。

まずは高見沢がプロデュースした2013年のふなっしーのデビュー曲『ふな ふな ふなっしー♪ ~ふなっしー公式テーマソング~』を、アルフィーをバックバンドに従えて披露。ステージから落ちないように、今年はスタッフがプラカードのような柵を、ふなっしーの動きにあわせて持つことに。
その秘策に場内から笑いが漏れるも、無事にふなっしーは3回目の転落を免れた。

続いて、高見沢が愛用するエンジェルギターを渡されたふなっしー。遠目だと本物に見えるが、実はこれはベニヤ板。高見沢自身もエンジェルギターは重く何曲も弾き続けられないと苦労を明かしているので、軽いベニヤ板にしたのはふなっしーへの配慮だろうか。しかしここでハプニングが。ベニヤ板のエンジェルギターを提げようとしたふなっしーだったが、なんとストラップが短すぎて頭を通らないことが判明したのだ。それでもなんとか頭を入れようと苦心しているふなっしーに高見沢も「顔の形が変わってないか?」と心配する。首のあたりが細くなってしまったふなっしーは「洋梨なっし」とくびれをポジティブに解釈。結局、ギターは両手で持つことになった。そしてアルフィーのイヴのライブで定番となるオリジナルクリスマス楽曲『聖夜 -二人のSilent Night』に合わせて、ふなっしーは元気にエアギター演奏、元々ハードロック好きなふなっしーだけあって、ときには寝転がりながら演奏してステージを大いに盛り上げた。

またこの曲でリズムに乗って片足ずつ足を振り上げてダンスもしていたふなっしー。1年目はこの曲で疲労困憊したのか、立ち上がれなくなってしまったほどだったが、今年もやはり体力をかなり消耗したようだ。
ふなっしーは自身のツイッターに「ステージ終わって梨汁放出し過ぎてぐったりなっしー♪ でも楽しかったなっしー♪」とツイート。一緒に掲載された写真では、台車に載せられたふなっしーがまるで出荷されるように運ばれている。「THE ALFEEさんありがとございましたなっしー♪ 見に来てくれたお客さんも突然お邪魔しても温かく迎えてくれてありがとなっしなー♪」と御礼も忘れないふなっしー。2年連続して転落しようとも、持ち前のサービス精神で体力の限界まで頑張って盛り上げてくれたふなっしー、彼に感謝しているアルフィーファンも少なくないのではないだろうか。

※画像は『twitter.com/funassyi』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
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