先日イギリスで妹への性的暴行を繰り返した11歳の少年に有罪判決が下り、世界でもあまり類をみない「小学生の性犯罪者」としての登録がなされた。インターネットで児童ポルノが氾濫するに伴い、性犯罪の低年齢化が進み、事件発生件数は確実に増えている。
このたびはオーストラリアから忌まわしいニュースが伝えられた。

豪シドニーのノーザンビーチにある公立小学校で、6年生の男子児童2名(ともに12歳)が同じ学校の1年生女子児童(6)をトイレに押し込んで性的暴行を加えたという。

『dailytelegraph.com.au』などが伝えているところによれば、事件が起きたのは8月上旬とその1週間後の計2回。被害にあった少女は学校の職員にその事実を告げ、ただちに両親と警察に連絡された。

取り調べが済むと少年らは保釈が許されたが、主犯格の少年は重罪である10歳以下の者に対する強姦、集団的暴行、加重強姦など罪状は6つにもおよび、もう1人の少年の罪状は3つ。前者は今月22日に、後者は来月20日に少年裁判所への出廷を命じられている。


ニューサウスウェールズ警察は立件が決まったことからこの事件を明らかにしたが、学校側はこのことを各家庭に通知していなかった。そのため保護者からは「ほかにも被害者がいるのでは」「もみ消すつもりだったのか」「何も知らずに娘は学校に通っていた、恐ろしい」といった不満の声が噴出しているという。しかし学校も警察も、幼児性的暴行は被害者にとって将来への影響が懸念される深刻な事件であることから「幼い加害者も含めて彼らのプライバシーを一番に考慮し、デリケートに取り扱う必要がある」として、公表が遅れたことへの理解を求めているもようだ。

出典:http://www.dailytelegraph.com.au
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)