飼い主なら愛犬の健康管理は当然であろう。このたびスコットランドで、飼い方に問題があったせいで体重49キロまで増えてしまったコーギーのミックス犬が話題となっている。
その姿は「アザラシのよう」とまで言われたが、大幅に減量したことを英メディア『The Sun』『The Telegraph』などが伝えた。

一般的にコーギーの成犬は体重10~12キロと言われる。しかしコーギーのミックス犬“タイコ(Tyko)”は、標準の約4倍である49キロにまで太ってしまったため昨年、エディンバラSPCA(動物虐待防止協会)に通報が入り保護された。タイコの保護後、治療にあたった獣医のベッツさんは「こんなに太った犬は見たことがない。まるでアザラシのようだ」と話したそうだ。

飼い主であったレイチェル夫人(60)は、昨年にセルカーク州裁判所で行われた裁判でタイコをペットとして飼うことを禁じられ、1年を経て厳重注意処分を受けた。
レイチェル夫人は「タイコは夫へのクリスマスプレゼントとして購入し、家族に迎え入れました。決してタイコに危害を加えるつもりはありませんでした」と述べたが、タイコは数歩しか歩けず息をすることも困難な状態であった。その後夫人は、自分の飼い方に問題があったことや呼吸器系疾患の治療を怠っていたことを認めている。

保護されたタイコは適切な治療を受けた結果、37キロの減量に成功し現在は12キロと標準の体重を保っている。甲状腺疾患があり投薬を必要とするものの、元気だという。

エディンバラSPCAのセンター・マネージャーであるダイアン・エイチソンさん(Diane Aitchison)は、「タイコはボールを追いかけるのが大好きですが、ボールを返すことには興味がないようです。
タイコの新しい家族は、他に動物を飼っておらず小さな子供のいない成人の家族が理想だと思っています」と明かしている。

飼い犬の可愛さから、欲しがる食べ物をつい与えてしまうことも肥満につながり虐待の原因だと言える。なお、2年前にはアメリカで体重25キロだったダックスフンド犬が、1年かけて約20キロの減量に成功していた。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)