双子や三つ子の赤ちゃん誕生と聞くと今では珍しくもないが、80年前には三つ子誕生の確率も医学的には低かったようだ。このほどイギリスで1937年に生まれた三つ子が、5月20日に80歳の誕生日を迎えた。
英『ITV』や『Metro』が伝えている。

バーミンガムのホール・グリーンに住むメイベル・ブロクハンさんにはエリック君という息子がいたが、その後三つ子を妊娠した。

1930年代は三つ子が無事に生まれてくる可能性が低く、メイベルさん自身もお腹の子は1人と思っていたという。三つ子と聞かされて驚いたが幸運にも元気に誕生し、メアリー、マーガレット、ジョージナと名付けられた。メイベルさんはそっくりな3人の子を区別するために、メアリーさんにはピンク、マーガレットさんには緑、ジョージナさんには黄色の毛糸を手首に巻き、その色の服をそれぞれ着せるようにしたそうだ。

一番目に生まれたメアリーさんは「母が出産した時にはカルテがなかったので、看護師は見つけたマッチ箱に3人の体重を書き留めたんです」と話しており、3人が生まれた80年前がどのようなものであったのかが想像できる。


1937年、メイベルさんはバッキンガム宮殿からお祝いの手紙とともに3ポンド分の小切手を受け取った。これはヴィクトリア女王と夫のアルバート公が始めた給付金制度で、三つ子を生んだ母親に国王の名で支給される仕組みになっていたという。

マーガレットさんは1962年に結婚し、夫と地元ホール・グリーンで人生を過ごしてきた。ジョージナさんは1965年に結婚、コヴェントリーへ引っ越し2児の母と4人の孫のおばあちゃんとして暮らしている。メアリーさんは2010年まで実家で暮らした後、現在はマーガレットさんの隣の家に住んでいる。3人とも40年以上働き、60歳で定年を迎えた。


メアリーさん、マーガレットさん、ジョージナさんはこれまでとても仲が良く、三つ子の絆を80年間築きあげてきた。70歳の誕生日を迎えた時にも盛大なパーティをしたそうだが、今回も親族を呼び19人ほどでお祝いする予定だという。3人は顔が似ているだけでなく、髪型やその色、体型や眼鏡のフレームまで似ており同時に並ぶと見分けがつかないほどだ。80歳を迎えてもまだまだ元気な様子の3人には、これからも是非長生きして頂きたい。

画像は『ITV 2017年5月21日付「Britain's oldest triplets celebrate 80th birthday」(Credit:SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)