このたびフランス軍により開催された航空ショーで事故が発生した。ビンテージものの小型戦闘機が大勢の観客が見守る目の前でテイクオフに挑もうとしたが、機体は滑走路を外れて前方につんのめり、そのまま転覆してしまった。
『Le Republicain Lorrain』『The Sun』ほかが速報で伝えている。

ベルギーとの国境に近いフランス北東部の「ロンギュヨン・ヴィレット空港(Longuyon-Villette Airport)」でこの週末に開催された航空ショー。事故を起こした小型飛行機は、はるか昔の第二次世界大戦時に空を駆け巡ったイギリス製レシプロエンジンによるプロペラ戦闘機「スピットファイア(Spitfire)」で、フランスには2005年に渡ってきたという。

テイクオフ態勢において何らかのトラブルが発生したとみえ、機体はバランスを崩すと機体は滑走路から外れて芝生部分で右前のめりになり、地面にプロペラを打ち付けて転覆すると腹を上にした状態で停止した。火災が発生しなかったこともあり、関係者を含む大勢の人々が事故機に駆け寄って機体を持ち上げ、サン=ディジエ=ロバンソン空軍基地から派遣された44歳のパイロットをコックピットから引きずり出した。ただちに病院に搬送され、怪我の状況などは明らかにされていないものの一命は取り留めたもようだ。


飛行機の離着陸を間近で見られるというのは大興奮だが、今年1月にはタイ王国空軍による航空ショーで墜落事故が起きるなど、そこはあわやの大惨事に最も近い場所であるかもしれない。このたびの事故では飛んできたプロペラの破片に当たり、観客席の女性1名が負傷している。



画像は『The Sun 2017年6月11日付「RUNWAY DISASTER Shocking moment a Spitfire flips and nosedives into the ground during take-off in front of stunned onlookers at a northern France airshow」(YouTube/AIRLIVE net)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)