そのテクニカルな不具合は番組が始まる午後10時直前に発生していたもよう。映像を担当するスタッフがシステムのクラッシュを告げ、エンジニアが不具合を修正するためにバックアップシステムに切り替えたことも災いし、中断はもちろん、テレビ画面にはひたすら支離滅裂な映像が流れた。まったく関連のない映像と交互に現れる“Breaking News”の大々的なロゴと音楽。これが11回も無意味に繰り返されたことには視聴者もウンザリしたはずだ。
その夜のニュースアンカーは2003年からのベテランであるヒュー・エドワーズ氏であったが、もともと強面という彼の顔は苛立ちでみるみるしかめっ面になっていき、その様子もお茶の間に流されてしまった。
それでもなんとか10時4分になるとシステムの修正は完了し、番組はエドワーズ氏の謝罪からスタートした。その後、同番組の編集を担当するポール・ロヤールさんから「番組のスタートが4分遅れた理由はテクニカル・システムのクラッシュ」と正式な説明があった。
なお、シャレを利かせたエドワーズ氏はさっそくTwitterに缶ビールの写真を投稿し、「番組が終わったらこの小さな美しい飲み物を楽しむつもりだよ」と綴っている。こちらは20日、YouTubeに『classicmacintosh』さんが“Oh Dear. (Full version) June 20, 2017, 10pm. BBC News.”というタイトルで投稿したその動画である。
画像は『BBC News 2017年6月21日付「BBC News at Ten stops for four minutes over technical fault」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)