このほどロサンゼルス郡の検死局がチェスター・ベニントンの死因を「首を吊っての自殺」と断定した。現場にドラッグなどは見当たらなかったものの、半分空になったアルコールの瓶が1本あったとのこと。遺書のようなものは、今のところ見つかっていないもようだ。
そんな中、突然チェスターを喪ったバンドは、以下のような声明を公式Facebookにアップしている。
「愛するチェスター。
僕達は悲嘆に暮れている。俺達のファミリーが現実に向き合いながら、悲しみと否定したい気持ちに押し流されそうになっている。
君は、大勢の人々の人生に触れたんだ。きっと君が気付いている以上にね。ここ数日間、溢れんばかりの愛、そしてサポートを受けているんだ、公私ともにね。しかも世界中からだ。(チェスターの妻である)タリンダと家族も、とても感謝しているし、世界中の人々にこう知ってほしがっているんだ。
一緒に、何年も先の話までしたよな。君がワクワクすると、それがみんなにも伝わったものさ。君がいなくなり、穴ができてしまった。その穴は決して満たすことはできない。君の声は荒々しく、面白かった。そして野心にあふれクリエイティブ、優しくて豊かだったのに、この部屋から消えてしまったんだ。僕達は今、自分達にこう言い聞かせようとしている。君を俺達から奪った悪魔だけど、それも契約の一部だったんだとね。だって、君は悪魔(苦悩)について歌ったから。そんな君に、みんなが恋をした。
音楽を創り、パフォーマンスを披露すること。そういうことに対する愛情は、決して消せはしない。今後どのような道を僕らが行くのか、それは分からないよ。でもこれだけは分かる。僕達全員の人生は、君のおかげでより良いものになったんだ。そのような贈り物をくれた君に、感謝します。君が、ものすごく恋しい。また逢う日まで。」
なおバンドは『One More Light Tour』と題したツアーを続けていたが、チェスターの死去をうけ残りの日程は中止を発表している。子ど時代には年上の友人に性的な虐待を受けたほか、過去にはドラッグやアルコールにも溺れたというチェスター。
画像は『Linkin Park 2017年7月2日付Facebook「So good to see you Belgium」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)