日本テレビ系土曜ドラマ『先に生まれただけの僕』の第7話が11月25日に放送された。“わたし幸せになります!成績トップ女子生徒の結婚宣言に職員室は大紛糾”をメインテーマとする今回は、京明館高校の2年生・三田ほのか山田佳奈実)がバイト先の店長と交際しており「大学に進学せず結婚を考えている」ことが発覚する。
ほのかは17歳、彼氏は29歳で12歳離れているのだ。

担任の真柴ちひろ(蒼井優)がほのかの母親・真咲美(神野三鈴)から相談を受け、鳴海校長(櫻井翔)副校長の柏木文夫(風間杜夫)に伝えてどうしたものかと悩む。鳴海とちひろは店長に直接会ったところ、上場企業の正社員で「堅実に生きているつもりで、ほのかを幸せにする自信はある」と言われた。

ほのかの件については山場が2つあり、彼女が12歳年上の男性と交際していることを何者かがSNSに投稿して拡散、クラスでもその話題で持ちきりとなった。ちひろが生徒たちに授業中にスマホで情報を調べる件について「検討中だ」と説明する際に「皆はまだ若くて分別ができない」と切り出してSNSの件をさりげなく触れる。「SNSが原因でいじめとなり自殺したニュースを知っているでしょう」と話したところ、生徒から「なぜ熱くなってるの?」「自殺は悪いことなのか。
川端康成や芥川龍之介も自殺してるでしょう」と冗談半分に返されて「なぜ、そこで笑えるの!」と激昂する。ただ、当のほのかは「大丈夫です、私はそんなことで自殺などしませんから」と意思の強さを示す。

終盤ではほのかの母親から依頼され、学校にほのかの彼氏(店長)を呼んで、鳴海校長、柏木副校長、担任のちひろ先生が同席のもと話し合いがもたれる。ほのかは「専業主婦として幸せな家庭を作りたい」と願い、母親は「幸せな家庭を作って欲しいが、まずは大学に進学するべき」と望む。彼氏は「結婚したいと言ってきたのはほのかからで、自分にそれを断る理由はない」という。2人は手をつなぐだけで男女の関係にはなっておらず「お母さんに顔向けできないようなことはしておりません」と誠実だ。


真剣に愛し合う2人の仲に教師がどこまで口を挟むべきか、3人も悩んだ末この席を設けており、何が正解かは分からない。鳴海校長は自身も企業の社員であり出向を命じられて校長となったことを店長に明かし、「堅実に生きていると言うが、いつ私のような立場になるか分からない。もしかすると受け入れられずに辞めるかもしれない」と諭す。さらにちひろ先生がほのかに「専業主婦という選択肢もあるだろうが、あなただから大学に進んで欲しいの。校長が言ったように、もし彼が職を失うことがあってもあなたならばそれを支えるスキルを身につける資質があるのだから」との趣旨を言い聞かせた。

「専業主婦の何が悪いんですか?」「高校は進学率を上げようと考えているだけ」といった議論もありながら「他者(彼氏)に頼り切るのではなく、大学で学び自立できるようになってから結婚を考えてもいいのではないか」というところまで話が進んだものの、店長が時間だからと退席して話し合いは終わる。
自宅に戻ったほのかは、何も言わずに腕を広げた母と抱き合うのだった。

『【公式】ドラマ「先に生まれただけの僕」(sakibokuntv)ツイッター』には「SNS社会の恐ろしさを自覚していない生徒達の行く末が心配です。真柴先生の悲しそうな表情と怒り…本当に辛かった」という声や「“先に生まれた”皆さんだからあのようなことが言えると思うんです。“先に生まれた”ことって本当に凄いと思いました…」「“先に生まれただけの僕”まさにタイトルが象徴的な回でした。正論か否かはわからなくても、先に生まれたから伝えられることがある…」「正直さっさっと専業主婦になりたいって思ってたけど、お互いに自立してから結婚することの大事さがやっとわかった気がします…」など様々な感想が寄せられるように、いろいろと考えさせられる内容だった。

他にも鳴海校長と婚約者・松原聡子(多部未華子)の関係や、2人の仲を裂こうとする樫松物産専務・加賀谷圭介(高嶋政伸)の企み、その加賀谷の娘が父の意志に反して京明館高校を受験したいと言い出すなど見どころは多く、どのような展開となるか次回が待たれる。


画像は『「先に生まれただけの僕」 2017年11月25日付Instagram「今週もありがとうございました」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉