米時間12月6日、『タイム』誌より毎年恒例の“パーソン・オブ・ザ・イヤー”が発表され、今年は米人気シンガーのテイラー・スウィフト(27)や女優アシュレイ・ジャッド(49)らが選ばれた。

“パーソン・オブ・ザ・イヤー”は、『タイム』誌がその年最も話題となった人や世の中に大きな影響を与えた人物を選出するものだ。
今年は「サイレンス・ブレイカーズ」(沈黙を破る人たち)と題して、社会的地位を利用したセクハラ行為や性的暴力に声をあげ、真実を伝えた男女らが選ばれた。

受賞者のうちアシュレイ・ジャッドは、今年の一大スキャンダルとなったハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(65)によるセクハラ行為を初めて実名で告発した女優である。

1997年のある日のこと、アシュレイはワインスタインに「朝食を食べながらミーティングをしよう」とホテル「ペニンシュラ・ビバリー・ヒルズ(The Peninsula Beverly Hills)」に呼び出された。仕事のつもりで出かけたアシュレイが案内されたのは、朝食の席ではなく部屋の一室。そこにはバスローブ姿のワインスタインが待機しており、「マッサージをしてあげようか?」「私がシャワーを浴びるところを見るか?」など次々と性的な提案を持ちかけてきたという。しかし実際は“提案”というよりは“高圧的な要求”だったことを、アシュレイは明かしている。


「私はホテルの部屋を飛び出して、ロビーに向かった。そこにはケンタッキー州から会いに来てくれていた父が待っていたの。私の顔色を見て、何かとんでもないことが起きたと父はすぐに悟ったわ。私は父に全てを話し、そして周りの皆にも何が起きたのかを打ち明けたの。」

しかし当時はこういった経験を相談する機関がなく、どうすることもできなかったという。

この事件から20年経つが、その間にいったいどれだけの女性がワインスタインの餌食となってきたことだろう。アシュレイの勇気ある行動は、後にグウィネス・パルトロウ(45)やアンジェリーナ・ジョリー(42)カーラ・デルヴィーニュ(25)といった、第一線で活躍する有名女優やモデルなど50人以上もの女性達が相次いで証言をするきっかけを作った。


アシュレイは権力に屈することなく真実を語った勇気を称えられ、10月にも女性の地位向上を目指す非営利団体『ウィメンズ・メディア・センター』(WMC)より「Truth to Power」アワードを受賞している。

アメリカでは人気情報番組『The Today Show』で20年以上看板キャスターを務めたマット・ロウアー(59)が、セクハラ行為で米『NBC News』を解雇されたばかり。セクハラ行為や性的暴力の撲滅を求める動きは、来年も全米中で高まっていくことだろう。

画像は『TIME 2017年12月6日付Instagram「The Silence Breakers are TIME’s Person of the Year 2017.」「Ashley Judd says she was sexually harassed by Harvey Weinstein when she was 29 years old.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)