魚の養殖池の天敵といえば野鳥である。しかし鳥除けのために野鳥の死骸を逆さ吊りにして並べる養殖業者が現れ、その異様な光景がネット上に公開されると、「気持ち悪すぎる」と非難が殺到した。


『蘋果日報』が報じたところでは、問題となったのは台湾・台南市柳営区にある養殖地。あるフェイスブックユーザーが野鳥の死骸が吊るされた写真に「鳥が処刑されている」と記して公開すると、たちまち拡散された。

通報を受けた台南市政府農業局は同区の所員らと調査のために養殖地へ赴き、「これでは鳥ではなく、人が驚く」と養殖業者に対して即撤去を要求した。すると業者はすぐに死骸を片付け、「二度としない」と約束したということだ。

当局によれば養殖業者の主人は野鳥を「殺していない」と話しており、鳥の死骸については「近くで拾った」という。現場では鳥を捕まえる網などは見つかっておらず、死骸は保護種でなかったことから「野生動物保育法」による処罰はない。
しかし当局では、鳥の死骸の入手方法についてさらに調査を進める方針という。

画像は『蘋果日報 2017年12月26日付「魚塭被偷吃 竟掛鳥屍示眾」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)