今年は故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の生誕100年になる。今月17日、『第16回ネルソン・マンデラ記念講演(the 16th Nelson Mandela Annual Lecture)』が南アフリカ・ヨハネスブルグのワンダラーズ・クリケット・スタジアム(Wanderers Cricket Stadium)で開催された。会場は1万5千人の観客で埋め尽くされ、ヴァージン・グループ創設者のリチャード・ブランソン氏やモナコ公国のシャルレーヌ公妃らも出席した。

今年は元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏が「マンデラ・レガシーの再認識、および変わりゆく世界の中での積極的な社会活動への参加」というテーマで、45分間の記念講演を行った。

オバマ氏の前に行われたスピーチで、シリル・ラマフォサ大統領は「私はベッドに横になると、いつもマディバ(マンデラ氏の愛称)のようになりたいと思い続けてきた。オバマ元大統領はこれを成し遂げた。ノーベル平和賞を受賞し、若者に勇気と力を与え続けてきたからだ。しかし一つだけ彼がかなわないものがある。彼はマディバほどダンスが上手でない」と発言し、観客の笑いを誘った。

一方のオバマ元大統領は「誤りは正さなければならない。私はダンスが非常にうまい。そこははっきり言っておきたい。ただ妻のミシェルは私よりも少しだけうまいがね」とやり返した。

ネルソン・マンデラ氏の“マディバダンス”とは体をあまり動かさず、腕を軽く振るだけのシンプルなものである。16日にオバマ氏がケニアを訪問し、義理の祖母らと面会した際にみせたダンスは、まさにマディバダンスのようであった。

注目された講演でオバマ氏は、南アフリカの小さな村で生まれたネルソン・マンデラ少年が、後にアパルトヘイトを終結させ世界規模での政治の方向性を導き、世界平和を促進した功績を称え、このように述べた。

「我々人間は表面的な違いによって差別されるべきではなく、人間はみな平等でなくてはならないということをマンデラ氏は教えてくれた。しかし今日に至っても私がここで演説しているということは、社会的な正義を勝ち取るための闘いが終わっていないということである。」

「女性は職場で性差別を受け、人種差別も100年前から変わっていない。人種差別はアメリカでも南アフリカでもいまだに蔓延っている」とし、「現在、世界は不可思議で不確かな時代に直面している。こういう時代だからこそ、ネルソン・マンデラ氏の示した道は非常に重要である」と聴衆に訴えた。




画像は『DispatchLIVE 2018年7月18日付「So‚ can Obama dance? Twitter has files」(Image: Alon Skuy)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)