今年1月30日、サウス・ヨークシャー州ロザラムに暮らすターラ・ブリッジズ(32歳)の自宅を訪れたRSPCA職員らは、家の中で2匹のヨープー(ヨークシャーテリアとプードルのミックス犬)の“ライラ”と“モキシー”が無残な姿で息絶えているのを発見した。
獣医の検死によると、ソファの上にいたライラは職員訪問の15日ほど前に息絶え、ドアの後ろの床にいたモキシーは発見の3日~7日前に死んだとみられている。ライラは腐敗が酷く、眼窩の中にはウジが湧いている状態だったという。2匹の死因は餓死以外に見当たらないようで、RSPCA職員サンドラ・ドランスフィールドさんは「仲間が飢えて死んだのを目の当たりにしたモキシーにとって、自分も同じように死ぬまでの日々を思うとやりきれなかったことでしょう。飼育放棄して、死に追いやったペットと家で一緒に生活していた飼い主の気がしれません」と話している。
ターラの家の台所シンクには片付けられていない食器や空き缶などが散乱しており、犬用のボウルにはいつ与えられたのかわからない餌が腐った状態で残っていた。また床には犬の排泄物も見つかっており、ターラは犬の死骸と排泄物が入り混じった悪臭の中で生活していたとされる。