人間の血の味を覚えたベンガルトラ 13人を襲い、地元住民は怯える日々(印)

人間の血の味を覚えたベンガルトラ 13人を襲い、地元住民は怯える日々(印)
13人を襲ったトラに地元では警告も(画像は『Mirror 2018年9月10日付「Hunt for ‘man-eating’ tiger blamed for deaths of 13 people after developing taste for human flesh」(Image: Oxford Scientific RM)』のスクリーンショット)
インドで絶滅危機にあったベンガルトラが政府の保全政策が成功し、近年ではその数が増加している。絶滅寸前の野生動物が増える傾向にあることは喜ばしいことだが、人口増加に伴いトラの生息地が減少、ここ2年で13人がトラに襲われ命を奪われているという。『Mirror』などが伝えた。

インド西部マハーラーシュトラ州パンダーカワーダの住民らは、近年相次いで起こるベンガルトラによる襲撃に生活を脅かされている。

野生のベンガルトラは絶滅危機に瀕しており、2006年には1411頭のみが確認されていただけであった。しかし今ではおよそ2500頭、世界に生息する4000頭のトラの数の半数を上回るまでに増えており、これまでトラの保全政策に尽力してきたインド政府の試みが成功した証とも言える。ところがここ2年以上は、増えたトラに人間が襲われるという被害が相次いでいるのだ。

最初の犠牲者は高齢女性で、背中に大きな爪痕を残しうつ伏せ状態で綿畑に倒れていた。2人目は農民男性で、遺体は左脚1本が完全に食いちぎられていたという。さらに両脚を噛みちぎられ死亡した女性や、背中に噛みつかれて脊柱が露出した状態で亡くなった男性もいる。先月だけでも3人がトラに襲われ、そのうちの1人で12番目の犠牲者となった牛飼いの男性は、農村部の高速道路近くで遺体が発見された。

森林局の役人らは、トラの足跡やDNA検査、複数の目撃証言などからこれまで人を襲ったのは雌の5歳になるベンガルトラであることを明かした。このトラは生まれて間もない頃からリサーチをしているスタッフらに“T-1”と名付けられ、監視されてきた。T-1の母親は、人間が野生のブタから農作物を守るために張り巡らしてある電線により感電死したことも分かっている。インドの30%のトラがそうであるようにT-1は決して専用の保護区には棲まず、保護された森林地帯で過ごしている。そのT-1が人間を次々に襲っているという。専門家によると、1頭のトラが複数の人間をこのように襲うケースは珍しいようだが、その背景にはトラの生息地の減少が深く関わっていることが明らかになった。

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