いかなる理由があって母親は我が子を遺棄したのか。このほど中央アメリカのグアテマラにある村のトイレの中から、生後20日ほどと見られる女児が発見された。
地元メディア『Publinews』をはじめ、『The Sun』などが伝えている。

グアテマラ南部フティアパ県にある村リオ・デ・ラ・ヴィルヒェンで、48歳の女性が用を足そうと汲み取り式トイレへ来たところ、その中から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。

驚いた女性はすぐに国家市民警察へ電話し、複数の警官が現場に駆けつけた。警官の1人は汚物にまみれた深さ4メートルほどの汲み取り式トイレの中へ入り、遺棄されていた赤ちゃんを無事に救出した。生後20日ほどと見られる女児は、すぐに近くの病院へと搬送された。

深いトイレ内に投げ落とされ健康に害を及ぼす危険な排泄物の中に捨てられていたにもかかわらず、女児が一命を取り留めたことは「奇跡だ」と病院スタッフらは話している。


現在、警察では捜査を行い、故意に女児を遺棄したであろう母親の身元割り出しに尽力している。この汲み取り式トイレが設置されている敷地を所有する女性は、赤ちゃんやその親について何も知らないと地元メディアに語っている。また、村のソーシャルワーカー、アイヴァン・ペレズさんはこのように話した。

「もし母親の身元が判明しても、何が起こってどういう理由で妊娠したのかはわからないのですから、母親を罰することはできません。でも何より赤ちゃんの命が助かったことは喜ぶべきことでしょう。」

このニュースを知った人からは、「どんな理由があったにしろ、赤ちゃんをこんなふうに捨てることに何の言い訳も通用しない。母親を見つけたら同じ目に遭わせればいい」「赤ちゃんをほとんど殺しかけて罰せられないのはおかしいでしょう。
したことへの責任を取らせるべき」「母親が早く見つかりますように」といった声があがっている。

画像は『The Sun 2018年11月1日付「DUMPED IN FAECES Newborn baby girl miraculously rescued alive from SEPTIC tank full of human waste after being dumped to die by evil mum」(Credit: CENTRAL EUROPEAN NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)