恋人との些細な喧嘩の末に、ある行動に出て窃盗容疑で逮捕された女の一報がアメリカから届いた。軽い気持ちでしでかしたことだったのだろうが、一転して犯罪者になってしまったことを『ABC News』『WJAX-TV』などが伝えている。


先月27日に米フロリダ州クリアウォータービーチにある「クリア・スカイ・ビーチサイド・カフェ(Clear Sky Beachside Café)」を訪れた客が、飼い犬を亡くして悲しんでいるウエイトレスに5,000ドル(約543,000円)のチップを支払い、名も明かさずに店を去ったという心温まるニュースが報じられた。ところがその心優しいチップの提供者が、実は罪を犯していたことが判明した。

その客はニューヨーク在住のセリナ・ウォルフ(Serina Wolfe、24)で、食事代の55ドル(約6,000円)に対して5,000ドル(約543,000円)ものチップを上乗せし、計5,055ドル(約549,000円)を恋人マイケル・クレインさん(Michael Crane)のクレジットカードでこっそりと支払っていたのだ。

セリナがこのような行為に及んだのは、マイケルさんへの腹いせのためだった。ニューヨークからフロリダを訪れていたセリナは、帰りの飛行機代をマイケルさんに支払って欲しかったのだが断られてしまった。それがもとで2人は口論になってしまったようだ。


供述書によると、セリナはマイケルさんのクレジットカードを使用したことを否定したが、マイケルさんは「彼女は酔っていたか、または仕返ししようと企んでいた」と供述しており、彼はクレジットカード会社に「詐欺にあった」と連絡を入れている。

皮肉なことにセリナが犯した罪が発覚する前、既にチップはカフェ側からウエイトレスのもとへ支払い済みとなっていた。当時カフェではFacebookに「気分が良くないの? でも頑張ってみて、すぐに事態は良くなるから!」とセリナの行為を美談とした内容が投稿されていたが、その後すぐ削除されたようだ。

セリナは窃盗罪で起訴され、保釈金1,000ドル(約108,500円)が設定されており、現在はピネラス郡刑務所に勾留されている。

画像は『ABC News 2019年7月3日付「Woman charged with theft after leaving $5,000 tip on boyfriend’s credit card」(Pinellas County Jail)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)