トラ86頭が死ぬ タイガー・テンプルから保護された後に

記事まとめ

  • タイガー・テンプルから3年前にトラ147頭が保護された。
  • うち86頭が保護施設で死んだことが明らかになった。
  • 移送前からの免疫不全やストレスなどが主な死因ではないかと指摘している。

トラ86頭、タイの寺院から保護された後に死ぬ ストレス原因か

トラ86頭、タイの寺院から保護された後に死ぬ ストレス原因か
保護される3年前まで「タイガー・テンプル」で暮らしていたトラ(画像は『Bangkok Post 2019年9月14日付「Half of tigers seized from temple have died」(Bangkok Post file photo)』のスクリーンショット)
タイ西部の「タイガー・テンプル」から3年前に保護された147頭のトラの半数以上が、保護施設で死んでいたことが明らかになった。人間の飼育下に置かれたトラが免疫力を失くし、ストレスを蓄積したことが死因とみられており物議を醸している。『Bangkok Post』などが伝えた。

タイ西部カンチャナブリーの仏教寺院「Wat Pa luang Ta Bua」はトラと触れ合うことができる「タイガー・テンプル」として人気だったが、2016年5月に動物虐待や違法取引などの疑いでタイ警察や野生動物保護当局による強制捜査が行われた。この捜査で冷凍庫からはトラの赤ちゃん40頭の死骸、さらに瓶20個に詰められたトラの臓器や体の一部が発見され、僧侶らが2頭分のトラの毛皮、瓶詰めにされた700以上のトラの皮、スーツケースに詰められたトラの歯を寺院から持ち出そうとして拘束された。その後寺院からは147頭のトラが保護され、タイ中部ラーチャブリー県にある野生動物保護施設2か所に85頭と62頭に分けて移送されていた。

しかし移送後の約3年間で、うち86頭が死んでいたことが明らかになった。「タイ国立公園野生生物植物保護局(Department of National Parks, Wildlife and Plant Conservation、DNP)」は、保護されたトラは移送前から近親交配による免疫不全、人間の監視のもとで飼育されたことによるストレスなどを抱えており、それが時とともに悪化したことが大きな死因ではないかと指摘している。また147頭のトラのほとんどは極東ロシアから中国の東北部にかけて生息するシベリアトラで、タイでの繁殖には適していなかったことも分かっている。

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