今月に入り、フランス人女性との婚約を発表したキャサリン妃の弟ジェームズ・ミドルトンさん。彼が英誌のインタビューに応じ、自身の精神疾患についてざっくばらんに語った。
心の病気は「家族の理解が大切」と力説するジェームズさんは、姉のキャサリン妃が自身のセラピーに同行してくれたというエピソードも明かしている。

「世界メンタルヘルスデー(World Mental Health Day)」だった今月10日には、心の病に苦しむ人々への偏見をなくし、理解と支援を求める活動が世界中で行われた。近年は自らの体験を通じ、心の病気をより身近な問題として提起するセレブ達も少なくない。キャサリン妃の弟ジェームズ・ミドルトンさんもその一人で、かねてから様々なメディアでディスレクシア(dyslexia、文字の読み書きが困難な学習障害の1つ)のため学業に遅れをきたしコンプレックスを抱えて過ごした学生時代や、ADD(Attention Deficit Disorder、注意欠陥障害)について赤裸々に語ってきた。

そんなジェームズさんがこのほど英『Telegraph Magazine』のインタビューにて、うつ病で苦しんでいた1年半ほど前に認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy、CBT)と呼ばれるセラピーに通っていたことを明かした。セラピーには家族も同伴してくれたそうで、時には姉キャサリン妃がジェームズさんに付き添うこともあったという。
ジェームズさんは当時のことをこう振り返っている。

「家族の全員が一緒に来てくれたわけではないですが、個人で、あるいは何人か一緒に同伴してくれました。彼らがセラピーに同伴してくれたことは家族にとっても、僕という人間、そして僕の心の中を理解するうえで、とても重要なことでした。」

そして父マイケルさん、母キャロルさん、2人の姉であるキャサリン妃とピッパさんに加え、ジェームズさんをそばで支えていたのは5匹の愛犬達だった。「世界メンタルヘルスデー」の10日には、ジェームズさんInstagramに10年間ともにしている“エラちゃん”の写真をアップし

「エラの瞳は、耐え難い暗闇をさまよっていた僕を救ってくれた」
「君が濡れた鼻で優しく触れたり、愛情を込めて舐めてくれるだけで、勇気が湧いたよ」
「君には一生の借りができてしまったね。ありがとう、エラ」

と綴っている。ジェームズさんのセラピーに一度も休まず同伴していたエラちゃんは現在、セラピードッグとしてチャリティー団体「Pets As Therapy」 にてボランティア活動に励んでいるという。


メンタルヘルスへの偏見をなくすこと、そして理解を深めることを目的に姉キャサリン妃、ウィリアム王子、ヘンリー王子によって設立された「Heads Together」の活動に賛同するジェームズさんは、自身の体験を語ることで「メンタルヘルスにまつわる社会のネガティブな意識を変えていきたい」と明かしている。

キャサリン妃が日頃から子供の心の健康や精神の発達について積極的に学び、社会性の発達や感情的発育を促す活動に尽力しているのは、弟ジェームズさんの体験を家族として間近で見てきたからこそだろう。

画像は『James Middleton 2019年10月12日付Instagram「I speak out about my depression in the hope it resonates with someone who might be struggling.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)