
米人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』で早々に脱落してしまったものの、抜群の歌唱力で2006年の映画『ドリームガールズ』に大抜擢されたジェニファー・ハドソン(38)。映画初デビューながら肝の据わった演技と美しい歌声で、ジェニファーは主演のビヨンセを差し置いてアカデミー賞最優秀助演女優賞を手に入れた。
音楽活動でも2008年のデビューアルバム『ジェニファー・ハドソン』がグラミー賞「最優秀R&Bアルバム賞」を、2016年にはミュージカル『カラー・パープル』で「最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞」を受賞するなど、彼女のパフォーマーとしての実力は折り紙つきだ。
そんなジェニファーは現在、“ソウルの女王”と名高い故アレサ・フランクリンの伝記映画でアレサの役に挑んでいる。現地時間3日にはニューヨークのマンハッタン北部ハーレムの街で、膝丈コートや大ぶりのイヤリング、トップにボリュームを持たせた60年代風の「ビーハイブ」(蜂の巣)ヘアで、すっかりアレサになりきるジェニファーの姿が初めてキャッチされた。
今回アレサ・フランクリンというこの上ない大役を引き受けたわけだが、実は企画段階から「伝記映画を作るなら、私を演じるのはこの人しかいない」と生前のアレサより直々に指名を受けていたジェニファー。昨年8月に執り行われたアレサの告別式と、今年5月に開催されたピューリッツァー賞授賞式では『Amazing Grace』を熱唱し、魂を揺さぶる感動的なパフォーマンスで会場に一大センセーションを巻き起こしたのは記憶に新しい。