大きな胸に憧れて、シリコンバッグによる豊胸インプラントの施術を受けたアメリカに住む女性。最初のインプラントに満足できず、再手術でさらに大きな胸を手に入れた。
しかし女性の胸に挿入されたシリコンバッグは左右に2つずつ、計4つという通常では考えられないものだった。『The Sun』『PEOPLE.com』などが伝えている。

日本で行われる豊胸インプラントは一般的な体格の女性の場合、シリコンバッグの大きさは200~250ccが無難であると言われている。500cc以上になると身体への負担が大きいためだが、メリーランド州ボルチモア在住で既婚のブリッタニー・マンさん(Brittany Mann)には、1回目の豊胸で600ccのシリコンバッグが挿入された。

しかしこの600ccのインプラントが、ブリッタニーさんの“悪夢の始まり”だったという。

ブリッタニーさんは、豊胸手術について次のように語っている。


「1回目の豊胸でシリコンバッグは大胸筋の下に挿入されましたが、手術後すぐに右胸に入れたシリコンの一部がポッコリと突き出ているのが分かりました。施術した医師からは『そのままにしておいたほうがいい。再手術は勧められない』と言われたので、施術してくれる医師を探し始めました。」

「そして『どうせやるならもっと大きな胸にしたい。次は1300ccのシリコンバッグを入れたい』と欲を出したのです。ただ、私の要望に応えてくれる医師はなかなかいませんでした。」

「そんななか、ある医師が『左右に2つずつ、4つのシリコンバッグを入れることが可能だ』と提案してきました。大胸筋の上と下に1つずつ入れるというもので、私はこのアイデアに飛びつきました。」

「手術直後は、大きくなった胸に大満足でした。
ただ術後の痛みが酷く、すぐにこの手術をすべきではなかったと後悔することになったのです。何より辛いのは首の痛みや頭痛など、胸が大きすぎるために起こる症状で、胸の形も変わってきたのです。それは大きく垂れ下がり、私が求めていた理想の形とは程遠いものになりました。」

こうして悩みに悩んだブリッタニーさんは、2度目の手術から10か月後、リアリティ番組『BOTCHED(整形手術の光と闇)』のカリスマ形成外科医テリー・ダブロウ氏とポール・ナシフ氏の助けを求めたのだった。

ブリッタニーさんとカウンセリングを行ったダブロウ氏は、2度目の施術についてこう述べた。

「シリコンインプラントは800ccが最大です。それ以上のものを入れると組織に負担がかかりすぎ、皮膚も薄くなって伸びてしまいます。
胸の組織が委縮して様々な合併症を引き起こすため、2つのシリコンバッグを片胸に詰め込むことはインプラント製造会社が禁止しているほどです。」

「これは言ってみれば、エレベーターに定員オーバーで人を乗せているのと一緒です。人を押し込むことは可能ですが、そんなエレベーターには乗りたくないでしょう。」

ブリッタニーさんは「浅はかでした。子供が悪さをした後、親に告白する時のような、そんな気持ちでカウンセリングを受けました」と語り、この後スーパードクターのもとで4つのシリコンバッグが摘出された。しかし胸には新たに800ccのシリコンバッグが挿入されており、大きな胸を維持した形になった。

このニュースには「病気だ」「この女性、シリコンを入れなくても十分にキレイな胸をしているのに」「体を傷つけてまで豊胸したいとは思わない」「形成手術をして胸を大きくしても、心の病気は治せない」「大きければいいってものではないだろう」「3度目は800ccって。やっぱり身体が重そうに見える」といったコメントがあがっている。


画像は『The Sun 2019年12月11日付「DOUBLED UP Woman with TWO implants stacked in each breast begs Botched docs for help」(Credit: BackGrid)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)