英時間19日、エリザベス女王の次男アンドルー王子が60歳の誕生日を迎えた。「The Royal Family」をはじめ、身内らがそれぞれの公式SNSを通じて祝福メッセージを記したが、スキャンダル渦中のロイヤルメンバーを公に祝福したことには「非常識」「不愉快極まりない」といったバッシングが寄せられる羽目になってしまった。


未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され、勾留中だった米富豪ジェフリー・エプスタイン被告(昨年8月に死亡)との関係が取り沙汰されているエリザベス女王の次男アンドルー王子。被害者の1人で当時17歳だったバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんは「3度にわたりアンドルー王子から性交を強要された」と主張したが、王子は昨年11月に「会ったことはまったく記憶にない」と完全に否定。バージニアさんの腰に手を回したツーショット写真についても、不正に加工された可能性を示唆するなど身の潔白を懸命に主張していた。しかし一連の釈明には世間から冷たい視線が集中し、被害者への配慮に欠けた言動にも非難が殺到したことから、アンドルー王子は公務の見合わせを発表。昨年11月から公務を自粛中だ。

そんなアンドルー王子が現地時間19日に60歳の誕生日を迎えたことを受け、英王室公式SNS「The Royal Family」はアンドルー王子の写真を2枚公開し、次のようなメッセージを添えた。


「1960年の今日、バッキンガム宮殿にてアンドルー王子が誕生されました。」

エリザベス女王の第1子は1948年生まれのチャールズ皇太子、第2子は1950年生まれのアン王女だが、エリザベス女王が女王に即位したのは1952年だったことから、SNSには「在位中の君主のもとに子供が誕生したのは、アンドルー王子が実に103年ぶりであった」こともあわせて記されている。

1枚目はスーツを着たアンドルー王子の写真が、2枚目には歯の生え始めたあどけない笑顔を浮かべる赤ちゃんの頃のモノクロ写真が公開されたが、

「こんな写真をこのタイミングで公開するのは非常識なのでは?」
「不適切極まりない。いますぐ削除して。」
「FBIの捜査に協力しろ。」
「この投稿は明らかに判断ミス。直ちに広報担当を解雇すべき。」

などと嫌悪感をあらわにするコメントが相次いでしまった。

この日はまた、アンドルー王子の元妻セーラ・ファーガソンさんがモノクロ写真とともに

「アンドルー、60歳のバースデーおめでとう。」

と投稿、そして2人の次女ユージェニー王女も、ポニーに乗った幼い自身とアンドルー王子のツーショット写真をアップし、

「ハッピーバースデー、パパ!」

と綴った。これらの投稿には

「家族をサポートし合う姿は素晴らしい。」
「ユージェニー王女にとって、かけがえのない父親であることには変わりない。」

といった声が見受けられるものの、やはり

「被害者のことを考えると、公に祝福するのは自粛すべきでは?」
「祝福メッセージを送るのなら、何も公式SNSを使う必要はなかったはず。」

との意見が大半である。


スキャンダルや王室離脱、そして離婚などネガティブなニュースが続いている英王室だけに、国民や世界中の王室ファンは、93歳という高齢のエリザベス女王の体調を心配しているようだ。

画像は『The Royal Family 2020年2月19日付Instagram「On this day in 1960, Prince Andrew was born at Buckingham Palace, the first child born to a reigning monarch for 103 years.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)