今月31日をもって正式に王室から離脱するヘンリー王子・メーガン妃夫妻が30日、公式Instagramから最後の投稿を行った。そこには今後の活動への意欲やこれまでのサポートに対する感謝の気持ちなどが綴られている。


今月9日に高位王族として最後となる公務を終え、英国からカナダへと戻ったヘンリー王子・メーガン妃夫妻。その後、カナダ―米国間の国境が封鎖される直前にロサンゼルスへ移住したと伝えられる2人が、31日の正式離脱日より一日早く、公式Instagramから最後のメッセージを発信した。

夫妻はまず、新型コロナウイルスの感染拡大により世界がとても不安定な状況に置かれていることに言及、そして1人1人の誰もが「世界をより良い場所へと変えていく能力が備わっている」こと、また「そのためにできることがあると信じている」と綴っている。

「皆さんからのサポートや、より良い世界を作るためのインスピレーションとコミットメント―このコミュニティーに感謝の気持ちを伝えます。」
「近々また皆さんと繋がれる日を楽しみにしています。皆さんの力は素晴らしいものでした!」
「またお目にかかれるその日まで、どうぞ自分だけでなくお互いを労わり合ってください。」

このようにしばしの別れのメッセージを記し、このInstagramページで皆と会うのはこれが最後になると伝えた夫妻。しかし同時に人々の健康や、パンデミックがもたらした様々な課題に対する解決策を見つけることを最重要事項に掲げながら、世界の変化に対応しつつ最良の方法で貢献できる方法を模索していく―と今後の活動への意欲ものぞかせている。


ヘンリー王子・メーガン妃夫妻は昨年4月、ウィリアム王子・キャサリン妃夫妻との共同オフィスを離れ「The Duke and Duchess of Sussex(サセックス公爵夫妻)」として新たに「@sussexroyal(サセックス・ロイヤル)」のユーザー名でアカウントを開設した。故ダイアナ妃が好きだったとされるロイヤルブルーと白のカラーコンビネーションや、夫妻のイニシャル「H」と「M」を組み合わせたサイファ(モノグラム)にロイヤルコロネット(紋章冠)をのせたロゴデザインはたちまち夫妻の“アイコン”となり、昨年10月に女優ジェニファー・アニストンにその記録が塗り替えられるまで、世界最速でフォロワー100万人突破を達成したアカウントとして「ギネス世界記録」に君臨した。

ヘンリー王子・メーガン妃夫妻の代理人によれば、今後Instagramアカウント「@sussexroyal(サセックス・ロイヤル)」、並びに夫妻のウェブサイト「SussexRoyal.com」が更新されることはないとのこと。4月からは「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の元ディレクター、キャサリン・サン・ローラン氏をエグゼクティブ・ディレクターに迎え入れ、夫妻は新たなオフィスを始動させる。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月30日付Instagram「As we can all feel, the world at this moment seems extraordinarily fragile.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)