マライア・キャリーが米時間10日、自主隔離中の自宅スタジオからヒット曲『Hero』を熱唱、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自らの命を危険にさらしながら日々職務に励むキーワーカー達を激励した。

マライア・キャリーは現在、双子の子供達モロッカンくん&モンローちゃん(8)とニューヨークの自宅で自主隔離中だ。
子供達と手洗い動画を発信したり50歳の“アニバーサリー”の様子をアップしたり、エルトン・ジョンが司会を務めた「リビングルーム・コンサート・フォー・アメリカ」に出演し自宅から『Always Be My Baby』のパフォーマンスを披露するなど、マライアは自主隔離中も元気な姿を見せファンを喜ばせている。

グッドフライデー(聖金曜日、復活祭の前の金曜日)だった現地時間10日には、マライアは再び自宅スタジオからパフォーマンスを披露。その様子をSNSやYouTubeチャンネルで公開した。今回マライアがセレクトしたのは1993年にリリースされたアルバム『Music Box』に収録されているヒット曲『Hero』である。

マライアはパフォーマンスの前にファンに向かい、次のように述べた。

「今年のイースターと“ホーリーウィーク”(復活祭前の1週間)を皆さんとなんとか一緒に祝福できないかと考えています。」
「今年は人と直接会ったり礼拝に出かけたりといったことが許されない、歴史上非常に特殊なイースターとなりました。
でも私は多くの皆さんが自主隔離を実行し安全に過ごしていること、またそうすることでお互いの安全を守っていることをありがたく思っています。」

マライアはさらに、コミュニティーを守るために自らの命を犠牲にして日々職務に励む人達の努力に言及、そして彼らを「私達の日々の暮らしを支えてくれるヒーロー達」と称賛した。やがて別の場所で自主隔離中のピアニストのイントロ伴奏が流れると、マライアはそれに合わせて『Hero(Live at Home Tribute)』を熱唱した。

マライア・キャリーはこれまで、2001年のアメリカ同時多発テロ事件チャリティーコンサートや、2009年のオバマ米大統領就任舞踏会といった場面で度々同曲のライブパフォーマンスを披露してきた。「前へ進み続ける強さを持ってヒーローがやってくる」「希望を失った時は、心のうちを見つめて強くあって」「心の中を覗けば、そこにはヒーローがいる」といった力強い言葉の数々とマライアの美しい歌声は、新型コロナウイルスの最前線で働く人々だけでなく、愛する家族や仕事を失った人、復活祭のホリデーを孤独と闘いながら過ごしている人など、世界中の多くの人達の心に深く響いたことだろう。



画像は『Mariah Carey 2020年4月10日付Instagram「Sharing a tribute of hope and gratitude with you on this holiday weekend.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)