お笑いタレントの東野幸治は“音声だけのYouTube”というテーマで今年2月に公式チャンネルを開設したが、チャンネル登録者数12.4万人と映像がないラジオ形式でも十分勝負ができることが証明された。タレントの清水ミチコも1か月半ほど前からYouTube『清水ミチコのシミチコチャンネル』をスタート。
長くて6分、短い動画だと1分にも満たないが、どれも内容が濃いものばかり。新作では東野と同じく“音声だけ”のラジオ形式だが、もちろん清水の真骨頂である「モノマネ」がメインとなっている。

1980年代半ば、ライブハウスでモノマネを披露していた清水ミチコだが、その才能を見出したのは当時放送作家だった永六輔さんだ。その後、売れっ子になった清水に対し、永さんは2011年1月にある番組で「彼女のモノマネはコピーでもなくパロディでもない、批評になっています。嫌われるのを覚悟しているのは、ジャーナリストの姿勢であります。その点に、拍手!」と、そのモノマネに対する姿勢を褒め称えていた。


そんな清水は進学のために上京した際にはラジオ局でバイトし、放送作家を目指してコントのネタを書いていたという。モノマネは高校生の頃に桃井かおりの大ファンであったことから、自分の部屋で「宿題やんなくちゃ、いけないワケ?」などと彼女の口調を真似て楽しんでいただけだった。これがいつしかコント仕立てのモノマネと進化し、清水の本業となったのだ。

初回の『清水ミチコのシミチコチャンネル』のテーマは「都知事からのメッセージ」で、“清水ミチコのメークを施した小池百合子氏”という設定だ。「合言葉はステイホームでございます」などとブツブツ言葉を区切って話し、「言葉の中に“三密”を作らない」のが小池氏のモノマネでは重要だという。

5月30日には新シリーズの「モノマネ講座」が始まり、“その1”として十八番のデヴィ夫人元プロレスラーの天龍源一郎、そしてテレビ朝日系羽鳥慎一モーニングショー』でお馴染みの白鴎大学教育学部・岡田晴恵教授が話すであろう「あ、そうです」を、清水のモノマネをお手本に基礎から応用までを学ぶという流れになっている。


コメント欄では「色々と天才すぎる(笑)」「くだらなさすぎて本当に面白いです」「天龍源一郎と岡田教授をチョイスするあたり、さすがです!」「まさかの岡田先生…センスが神がかってる」「天龍さん犬の唸り声やんw」「天龍源一郎~セイウチの遠吠え」「天龍源一郎は“あうあう”にしか聞こえん」と、特に天龍源一郎の「あ、そうです」に衝撃を受けた方が多いようだ。



画像は『清水ミチコのシミチコチャンネル 2020年4月21日公開 YouTube「都知事からのメッセージ」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 みやび)