米時間4日、人気ラッパーのスヌープ・ドッグがラジオ番組に出演した。「これまでの人生で一度も投票したことがない」というスヌープだが、今年は人生初となる投票を行うつもりのようだ。
その理由は「あのクズ野郎の顔をもう1年見なきゃならないのは耐えられない」からだという。

ドクター・ドレーに見出され1992年にデビューした人気ラッパーのスヌープ・ドッグ(48)。唯一無二の存在感で幅広い層に支持される“大御所”スヌープ・ドッグは2018年、長年のキャリアが評価され「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に星型プレートが埋め込まれて殿堂入りを果たした。

そんなスヌープ・ドッグが米時間4日、人気ラジオ番組『Big Boy’s Neighborhood』に出演し、現在アメリカを揺るがしている人種差別問題やパンデミックについて語った。司会のビッグ・ボーイからトランプ政権や11月に行われるアメリカ大統領選挙について尋ねられたスヌープ・ドッグは

「これまでの人生で、投票は一度もしたことがないんだけど、今年は会場へ足を運んで投票するつもりだよ。」

と発言し、リスナーを驚かせた。

実はスヌープ・ドッグ、1990年に販売目的の薬物(コカイン)所持、2007年には拳銃の不法所持といった重罪で有罪判決を受けた過去がある。
そのため地元カリフォルニア州での選挙権を剥奪されたままだと思い込んでいたそうで、現在は再び投票資格を得たため、今年は会場に出向いて清き1票を投じる予定のようだ。

2017年に楽曲『Lavender』のミュージックビデオのなかで、トランプ大統領に似た風貌の男に向かい偽の銃を発砲したり、鎖で縛り上げるなど、これまで“反トランプ派”であることを公言してきたスヌープ・ドッグ。今年自ら投票する気になった理由を

「あのクズ野郎の顔をもう1年見なきゃならないのは耐えられないんだよ。」

と番組のなかで臆することなく明かしたほか、

「現状を変えなくちゃならない。」
「周りにそう促しておきながら、俺自身が行動に移さないんじゃ示しがつかない。」
「言葉で言ってるだけじゃダメなんだ。」

とファンに向けて有言実行を約束した。

パンデミックの影響により、最近は自宅でテレビを見たりビデオゲームをしながら過ごす日々が続いているというスヌープ・ドッグだが、ここ数週間のInstagramは人種差別についての投稿が目立っている。「自分の行動や音楽を通じて模範を示していきたい」と語るスヌープ・ドッグは、4600万人超のフォロワーに様々なメッセージをシェアしながら、投票を呼びかけたり人種差別撤廃を訴えている。

「コロナウイルスと人種差別の共通点は、個人的に直接影響を受けない限り、それが存在していることを認めようとしない点だ。」

数々の投稿のなかでも特に印象に残ったそんなメッセージには、ファンからも

「悲しいけど事実だ」
「まったくその通り」
「コロナと人種差別が多くの黒人の命を奪っているという点も共通している」

など多数のコメントが寄せられている。


画像は『snoopdogg 2020年6月2日付Instagram「Stay woke」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)