タレントの薬丸裕英はこのたび世間を騒がせたアンジャッシュ渡部建の「不倫報道」について、今まで抱いていた彼のイメージとあまりにも違い過ぎて驚愕したという。番組で共演した際にはいつも礼儀正しく、仕事をそつなくこなしていた渡部とどうしても結びつかなかったそうだ。


11日放送の『バイキング』(フジテレビ系)に出演した薬丸裕英によるとここ数年、仕事で交わす契約書の内容がガラリと変化したという。「反社会的勢力との付き合いがないか」「不貞行為が原因で迷惑をかけた場合は、タレント側が賠償金を支払う」などの項目が加わっているそうで、レギュラー番組を複数抱えたうえにCMにも出演していた渡部建も重々承知していたはず―と首を傾げていた。

その渡部の「不倫報道」について、10日放送の『グッとラック!』(TBSテレビ系)でメインMCを務める立川志らく「“女遊びは芸の肥やし、文句あるのか”と芸のためなんだから」と芸人として開き直るか、あるいは「スポンサー企業や番組のイメージを損なわず、視聴者の意見を大事にする」清潔なタレントとして生きていくなら頭を下げて謝るしかないと話している。しかし現在、人気を博しているお笑い芸人はネタを舞台で披露するよりも、タレントとして民放のテレビ番組やCMで活躍している者が圧倒的に多い。渡部もその一人なのだ。

一方で11日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演していたモーリー・ロバートソン氏は、こうした清潔なイメージでタレントとしての価値を高めていくことに警鐘を鳴らす。
視聴者の好感度が上がることで出演料も高騰するが、その清潔なイメージが虚像であった場合、タレントは大きな重圧を感じながらもキャラクターを演じ続けなければならずその負担は計り知れない。モーリー氏は「願わくば最初から、“自分はかなり汚れた人間ですが、価値があります”という生き方はできないものか」と述べ、プライベートな問題でその清潔なイメージが吹き飛んだからといって仕事関係者や世間にお詫びするという繰り返しはもう止めるべきで、「謝るのは身内だけでいい」と熱弁をふるっていた。

報道では出演自粛だけではなく「降板」の可能性を含んでいる番組もあるという渡部建。タレント生命の危機とも言われているが、お笑い芸人として苦楽を共にしてきた相方・児嶋一哉からのコメントが待たれるところである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)