ブラジルのサンパウロに住むヴィクター・サントス君(Victor Santos、14)は今月11日、大好きなミートパイを一口頬張るといつもと違って固い塊があるのを感じて吐き出した。家族はデリバリーでパイのアソートセットを注文しており、みんなで食卓を囲む中、ヴィクター君はそれが何かが分かると叫び声をあげて震えだした。
ヴィクター君が吐き出したのは、白く変色してしわが寄った人間の指先で、大きな爪がしっかりとついたままだった。また肉の部分は茶色に変色し、骨が少しだけ見えていた。
驚いたヴィクター君の家族はその夜、宅配ピザ&パイ専門店「Companhia da Esfiha」に押しかけると、声を荒らげてオーナーに説明を求めた。そしてちょうどパトロール中の警察官が店の前を通りかかったことで、オーナーであるエドアルド・ド・カルモ・サントス(Eduardo do Carmo Santos)は窮地に追い込まれたのだった。
警察官から事情聴取を受けたエドアルドは、こう説明したそうだ。
「シェフのヘスース・デ・ソウザ・シルヴァ(Jesus de Souza Silva)が8日、肉切り機でペパロニを切っている時に、誤って人差し指の先端を切断してしまったのです。ヘスースはその後、肉切り機やキッチンの床、食材などの中に切断した指がないかを探したのですが、見つかりませんでした。」
「その後、ヘスースは病院で手当てを受けて今も休みを取っています。我々は2日間だけ閉店して、シェフが指を切った事故については安全衛生局に報告しないまま、11日に店を開けたのです。」
こうして事故の詳細が明らかになると店はすぐに閉鎖され、消費者保護機関のエキスパートや法医学機関のスタッフによる立ち入り検査が行われた。
一方で怒りが収まらないヴィクター君の母エリザンゲラさん(Elisangela、38)は、同店に対し損害賠償を求めて訴訟を起こすことも検討しており、地元メディア『FocusOn News』に次のように明かした。
「ヴィクターはあの日、人間の指をもう少しで飲み込むところだったのです。
ちなみに異物の混入事件では2017年、イギリスのスターバックスでフラペチーノを飲んだ女性が喉に金属ワイヤーを詰まらせて窒息しかけている。また2019年にはアメリカで、脱毛剤が混入したとみられるヘアコンディショナーを使用した女性が大事な髪を失っていた。
画像は『Daily Star 2020年7月16日付「Shocked schoolboy bites into ‘human finger’ baked in his takeaway meat pie」(Image: FocusOn News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)