南アフリカ出身の美人女優シャーリーズ・セロンが、このほどある有名デザイナーのポッドキャストに出演した。そのなかでシャーリーズは「ママには恋人が必要」と母の恋愛関係を心配する子供達に対し、「私の恋人は自分自身」と返答したときの娘達のリアクションについて語った。


映画『モンスター』(2003年)、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)、『スキャンダル』(2019年)などで知られる女優シャーリーズ・セロン(44)は、ハリウッドきっての美貌の持ち主である。彼女の美をもってすれば、どんなお相手もゲットできてしまいそうだが、最近のシャーリーズは「恋人募集中」であり「もうかれこれ10年シングル」であることを度々公言し、周囲を驚かせてきた。

6月に出演したラジオ番組『The Howard Stern Show』では、たとえ真剣交際を望む相手が見つかったとしても、

「相手にはうちの隣に家を買って住んでもらうのが理想ね。私はもう他人と同居することに耐えられないんじゃないかしら。この年齢になって、今更それをするのはゴメンだわ。」

と理想の恋愛観を打ち明けるとともに、現在は2012年と2015年に養子に迎えた2人の娘達ジャクソンちゃん(8)&オーガストちゃん(5)と賑やかな日々を過ごしているため、自身が孤独だと感じたことは一度もないこと、結婚願望はゼロであることなどを明かしていた。

そんなシャーリーズがこのほどベルギー出身のカリスマデザイナー、ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)のポッドキャスト『InCharge with DVF』に出演し、最近オーガストちゃんから「ママには恋人が必要」と心配されたというエピソードを披露した。
そんな5歳児の意見に対し

「いいえ、そんなことないわ。私には恋人なんて必要ない。今ママはこの状態がかなり心地いいの。」

と答えるも、さらに

「そんなこと言うけど、ママ、いい? …ママには恋人が必要よ。恋人を作らなくちゃ。」

と念を押されたそうだ。そのためシャーリーズが

「ママは付き合ってるわよ。今は自分自身とね。」

と答えると、車中で聞いていた2人の娘達は母親の予想外の発言にたいそう驚いた様子だったという。


わずか8歳や5歳という年齢ですでに「恋人が必要」という固定観念に娘達が縛られていることを知ったシャーリーズは、そんな風潮の今の世の中に対し、次のように意見を述べている。

「恋人がいない女性が人生に失敗しているとか、自分達のせいでそうなっているとか、ものすごく気難しくて面倒臭い性格ゆえに男が寄ってこないんだ、とか。そういうネガティブな風潮が、世間にはとても多く存在しているわ。」

「パートナーが自分自身であることは決して恥ずべきことでないし、“恋人がいないこと=欠陥”っていう社会のネガティブな風潮に惑わされないこと。私達は、そういったことをしっかり認識できる新しい世代の女の子達を育てていくのよ。」

女性の自立にまつわる社会の古い固定観念は、今後自分達が変えていかなければならない―そう熱く語るシャーリーズ・セロンは、

「娘にとってあの日は、世の中には異なる可能性もあるんだっていう、気付きの日だったはずよ。」

とバックミラー越しに見て取れた5歳の娘の表情の変化を、誇らしげに明かすのだった。

奇しくもこのポッドキャストが配信された先月30日は、シャーリーズが2013年後半から2015年半ばまで交際していたかつての恋人ショーン・ペンが、恋人レイラ・ジョージと結婚した日でもあった。8歳と5歳の娘達に“恋人に頼らない”生き方を指南するシャーリーズと、還暦直前に自分の娘よりも若い28歳の女優と“Zoom婚”したショーン。
2人の関係がなぜ長くは続かなかったのか、その理由が垣間見られる展開となったようである。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)