英歌手アデル(32)が、自分自身の人生観を変えてくれたという本をInstagramで紹介した。過去に過食症や離婚を経験した米女流作家グレノン・ドイル(Glennon Doyle、44)による回想録を読んだアデルは「あなたの脳を揺さぶり、魂を叫ばせる」と絶賛している。


アデルは現地時間15日、感銘を受けたというグレノン・ドイル著の回想録『Untamed: Stop pleasing, start living』をInstagramで紹介した。同著はベストセラーになったグレノンさんの回想録『Carry On Warrior』『Love Warrior』2作に続いて、今年3月に出版されたものだ。自身の結婚生活の破綻から、現在のパートナーである元米女子サッカー代表アビー・ワンバック(40)との出会い、自分自身に対する周囲からの期待を手放す決断などが綴られている。

この本でグレノンさんは、11歳の頃に過食症の治療を受けており、女の子が可愛くて優しいという古い価値観は捨てるべきだと伝えている。26歳で第1子を妊娠した際にはアルコールを過剰に摂取しており、自分が母親になる姿は考えられなかったそうだ。しかし今は親であることに満足しており、娘2人と息子1人には性別の規範で制約していないという。


そんなグレノンさんは現在抗うつ剤を服用しており、読者には落ち込んだり嬉しかったりといった自身の感情を書き留めておくことを勧めている。落ち込んだ時に読み返すことで幸せな瞬間にたどり着くことができる上、実際の記録がカウンセリングの際にも役立つそうだ。

『Untamed』の表紙写真を投稿したアデルは、同著からどれほど感銘を受けたかをこのように明かしている。

「この本はあなたの脳を揺さぶり、魂を叫ばせる。この本を読んだ後、(彼女のように生きる)準備ができた。生まれて初めて自分の体の中に飛び込んだような感覚よ。」
「もし自分を解き放ち、今の人生に必死になってしがみつくのを止めることができるなら、そうしてちょうだい。
そしてこの本を読んで、生きて、実践するの。」
「良い人生は、辛い人生よ。この本を読んで、蛍光ペンでメモを取って。後で参照したくなるから。」
「自分がいかに喜び、幸福、自由を手に入れるかは、自分次第だってことを知らなかった。自分を解放することが周りの人々を解放するって、誰が知ってたかしら。私達はストレスがあって、乱れていて、混乱していて、ディズニーキャラクターのように無私無欲であるはずだと思っていんだもの。」


アデルのこの投稿を見たグレノンさんは大変驚き、その時の様子を自身のInstagramでこう伝えた。

「先日、アデルの投稿で目が覚めたわ。
ベッドに飛び戻ってアビーを起こし、スマホを見せた。彼女が読んだ後、お互いに見つめ合った。そして2人で一緒に思わず笑い出して、その後は長いハグをしたわ。」
「アデルの音楽は、私達のラブソングのサウンドトラックだった。お互いにアデルの歌を送り合って、歌詞をメールしたの。宇宙はワイルドね。遠くにいても繋がっている。
これが私達が自分の物語を伝える理由なのよ。」

画像は『Adele 2019年4月3日付Instagram「#COYS」、2020年8月15日付Instagram「If you’re ready - this book will shake your brain and make your soul scream.」』『Glennon Doyle 2020年8月11日付Instagram「It’s been 150 days since Breonna Taylor was murdered in her home by Jonathan Mattingly, Brett Hankison, and Myles Cosgrove—and her killers have not been charged.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)