映画『ブラックパンサー』の主演を務めた俳優チャドウィック・ボーズマンが米時間28日、43歳の若さで亡くなった。2016年に結腸がんのステージ3と診断されたチャドウィックだったが、亡くなるまで病気を周囲に公表することはなかった。
才能ある若き俳優の死には、各界から多数の追悼メッセージが寄せられている。

『42~世界を変えた男~』(2013年公開)のジャッキー・ロビンソン役や『ブラックパンサー』(2018年)のワカンダ国王などを演じた俳優のチャドウィック・ボーズマンが米時間28日、43歳でその生涯に幕を閉じた。同日に遺族により更新されたチャドウィックのInstagramでは、彼が2016年に結腸がんのステージ3と診断されたことや、『マーシャル 法廷を変えた男』(2017年公開)、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020年公開)などをはじめとする数々の映画は、チャドウィックががんの手術や化学療法の合間に撮影されたことを明かしている。

このチャドウィックの死を受け、SNSには各界から多数のセレブが追悼メッセージをあげている。『ザ・ファイブ・ブラッズ』でメガホンをとったスパイク・リー監督は自身のInstagramに映画のシーンや舞台裏写真などを連投、ハートや祈りを捧げる絵文字を添え故人を偲んでいる。クリス・ヘムズワースは「心が張り裂けそうだよ。
彼は本当に優しくて、最高に誠実な人だった」と回想、ロバート・ダウニーJr.はチャドウィックと笑顔でじゃれ合う短い動画を公開し「ボーズマン氏は自分が病魔と命がけで闘っていた最中も、平等な環境を求めて尽力したんだ。これこそまさに英雄だ…」と生前の偉業を称賛、女優ヴィオラ・デイヴィスは「あなたを失った私の悲しみは、言葉では到底表現できません。あなたの才能やスピリット、ハート、偽りのないその姿。あなたの隣で共に仕事ができたこと、そしてあなたという人と知り合えたことは、私にとって光栄な出来事でした」と故人を偲んでいる。

映画『ブラックパンサー』はアフリカ系のスーパーヒーローを主人公にしたマーベル初の作品とあって公開前から大きな話題を集めたが、2018年2月にアフリカ系の少女をサンフランシスコ市内の劇場に招待し、同映画の特別上映会を実施したセリーナ・ウィリアムズは、自身のInstagramで

「あなたは(作品を通じて)大勢の人達を楽しませ、学ばせ、自分自身を見つめる機会を与え、笑わせ、勇気付けてくれました。ありがとう。
チャドウィックよ、永遠に」

と故人を称えた。


オバマ元大統領はチャドウィックがホワイトハウスを訪れた際のツーショット写真をInstagramにアップし、闘病生活においても自身の才能を存分に発揮し精一杯生き抜いたチャドウィックを称賛、ほかにも女優アンジェラ・バセットやジェイミー・フォックス、クリス・プラット、ドウェイン・ジョンソン、ウーピー・ゴールドバーグらがそれぞれ追悼メッセージを綴っている。

画像2、3枚目は『Barack Obama 2020年8月29日付Instagram「Chadwick came to the White House to work with kids when he was playing Jackie Robinson.」』『Chadwick Boseman 2020年8月28日付Instagram「It is with immeasurable grief that we confirm the passing of Chadwick Boseman.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)