ブラジルにある倉庫型スーパーで今月2日、高く積み上げられた棚が次々に倒れ、女性従業員1名が死亡した。事故の様子は店内に設置してあった監視カメラが捉えており、地元メディアが伝えて拡散している。
『The Sun』『Mirror』などが報じた。

ブラジルのマラニョン州サン・ルイスにある倉庫型スーパー「マテウス・アタカレホ・ミックス(Mateus Atacarejo Mix)」で2日午後8時15分過ぎ、大型商品が積まれた金属製の棚が崩壊する事故が発生した。

事故の様子を捉えた動画では、右端に位置する5段の巨大な棚が崩れるとまるでドミノのように次々と棚が倒れ、人々が悲鳴をあげて逃げている。ある従業員は「もの凄い音がした」と当時を振り返っており、高く積み上げられた棚の上方ではまるで火花が上がっているかのようにも見え、一瞬にして棚の商品が散乱した。

事故直後は悲鳴や怒声があがりかなり混乱していたが、従業員や客が長い列を作って商品を運び出し、下敷きになった人らの救助にあたったようだ。また現場には消防隊員270人や警察官などが動員され、翌朝7時まで約11時間にわたり生き埋めになった人がいないかどうか捜索を続けたという。



しかしながらこの事故で、21歳の女性従業員イレーヌ・デ・オリヴェイラ・ロドリゲスさん(Elane de Oliveira Rodrigues)が棚の下敷きになって死亡し、8名が病院に搬送された。このうち2人は軽傷で、6人が入院して治療を受けたもののすでに退院している。イレーヌさんは3か月前にこのスーパーで働き始めたばかりで、品出しや商品の補充を担当していたという。


なお市内で大規模なスーパーマーケットチェーンを展開するマテウスグループ(Mateus Group)は「事故原因について調査中」と声明を出しているが、一部メディアは「作業中のフォークリフトが棚にぶつかるなどして事故につながった可能性が高い」と指摘している。



画像は『The Sun 2020年10月4日付「CRUSHED TO DEATH Supermarket worker, 21, killed after towering shelves collapsed as horrifying video shows shoppers run for their lives」(Credit: FocusOn News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)