
アナトリー・モスクヴィン(53)は今から9年前、3歳から12歳までの女児29体の遺体を墓地から掘り起こし逮捕された。アナトリーは先月「高齢になった両親のケアがしたい。ガールフレンドと一緒に暮らしたい」と精神科病棟からの退院を求めていたが、裁判所は「退院は認めない。さらに6か月の入院が必要である」と言い渡した。
言語学者、歴史家、そして墓地の研究家としても知られていたアナトリーは2011年、墓地を掘り起こして女児の遺体を盗み、ミイラ化させる処理を施して自宅で保管していた。アナトリーは29体をまるで人形のように扱い、服を着せ、顔を描き、ストッキングや靴を履かせ、胸部にオルゴールを埋めるなどの細工を施した。当時アナトリーと同居していた両親は、きれいに処理された大きな女児のミイラ体が人形のように自宅に多数放置されていながらも息子の犯罪には全く気付いていなかった。
アナトリーは44の墓を掘り起こした件を認めているが、実際の被害数は100件以上に及ぶと言われており、自分が気に入った遺体だけを自宅で保管していたようだ。ただ性的動機は全くなく、一つ一つの遺体の誕生日を書き出して祝ったり、コミュニケーションを取っていたという。